1993年に開館した東京都・両国にある「江戸東京博物館」。時がたつと共に失われつつある江戸・東京の歴史や文化の保存と伝承を目的としています。子供から大人はもちろん、外国人までもが楽しめるスポットとして、日々多くの方が訪れる人気の博物館です。今年で開館28年を迎えた江戸東京博物館の「常設展示室」の魅力から、事前に知りたいアクセス情報までを徹底的に大解説します!
日本橋から「江戸ゾーン」スタート
江戸東京博物館(以下、江戸博)の常設展示室は五階と六階の二階構造になっています。全9,000平米の広大な展示面積の中に「江戸ゾーン」「東京ゾーン」と大きく二つにエリアが分けられ、「江戸」「東京」それぞれの時代を生きた人々の暮らしや文化、歴史にまつわる展示物が溢れています。そんな館内は、実寸大の日本橋と共にスタートします!
約2,000点の歴史資料のほか、ジオラマや原寸大の復元模型が一般的な博物館よりもたくさんあります。資料だけでは伝わりにくいものを、少しでも伝わりやすくする工夫が施されています。
常設展示室に入ってまず目に入るのが、江戸時代に架けられた「日本橋」の復元模型。存在感たっぷりのこの模型は、実際に架けられた橋と同じ木造で、幅はなんと原寸大で再現されています!この場所は撮影スポットとしても大人気。来館の記念に1枚いかかでしょうか。
ジオラマはもはや芸術!
日本橋を渡り終えると目の前に現れるのが、壮大なジオラマ模型。「江戸ゾーン」エリアのはじまりです。今から約400年前、先ほど渡ってきた実物大の日本橋が架けられた頃の江戸の様子が再現されています。日本橋は徳川家康の全国道路網整備計画に際して、初代の木造の橋が架けられたのが始まりだそうです。 人形の表情や着物は細部までこだわられていて、街の雰囲気や生活模様が伝わってきます。
とにかく美しいジオラマは、もはや芸術作品。ずっと見ていても飽きません!わずかに残る資料や情報をもとに、江戸の町割りに基づいた街並みや人々が事細かに作られています。必見です。
近づいて見てみると、江戸のにぎわいがそのまま伝わってきます。
一人ひとり全部ちがう人形は、着物のしわや小さな手足もとってもリアルに作られています。
双眼鏡も用意されています!人形一人ひとりの表情や着物の柄、店の内部までもとにかく細かく 描写されているので、ぜひじっくりと覗いて見てみてください。