「風月堂」「ユーハイム」「モロゾフ」といえば、全国展開している老舗洋菓子店です。本店は神戸三宮と元町にありますが、どこもカフェやレストランが併設していて、実はそこでしか食べられない、買えないスイーツメニューがあるのです。本店ならではのおいしいスイーツをご紹介します。
神戸風月堂 元町本店
「ゴーフル」でお馴染みの神戸風月堂は、明治30年に現在本店がある元町三丁目に誕生しました。一番初めに発売された目玉商品は、マロングラッセだったそうです。昭和に入り看板商品ゴーフルが誕生。以後、さまざまな種類のゴーフルが登場します。
本店でしか食べられない「季節限定メニュー」
本店に併設されているカフェ「サロン・ド・テ」では、シーズン毎に限定メニューが登場します。2021年4月現在は「三丁目のリンゴちゃん」。リンゴのフィリングをパイ生地で挟み焼きにしたもので、アイスクリームを添えていただきます。焼きたてなのであつあつのサクサクです。
テイクアウトですと、1階の店舗で焼いているものを単品でその場でいただくこともできますよ。そのほか、春限定のいちごのパフェや春のお弁当セットもランチメニューとして登場しているので、ぜひ覗いてみてください。ちなみにこちらの季節限定シリーズ、2020年秋はポテトのスイーツでした。筆者もいただきましたが、とても美味しかったので秋も見逃せません。
本店でしか買えない「ゴーフル」
パリッとした食感が特徴のゴーフルをあえて生感覚にした、名づけて「ゴーフニャ」。バタークリームがサンドされており、しっとりした不思議な食感のゴーフルです。またこちらも本店限定で、ゴーフルに特製のクリームを使って、その場で名入れをしてくれる商品もあり、これはおみやげに最適ですね。
ちなみにゴーフルはパッケージも楽しくて有名です。ご当地パッケージも多いので、おみやげにしやすいお菓子でしょう。阪神タイガースをモチーフにした缶入りゴーフルも人気です。
写真は、宝塚出身の有名イラストレーター「中村佑介」氏とのコラボ商品。神戸の名所「須磨の離宮公園」を描いたおしゃれなパッケージです。
ユーハイム 神戸元町本店
バームクーヘンで知られるユーハイムですが、創始者ユーハイムさんは波乱な人生を送った方で、大正時代に捕虜として日本にやってきました。その後日本に永住し、お菓子のお店を横浜で開業しましたが関東大震災で被災し神戸へ移住。そこで現在のユーハイム1号店を開きます。
ユーハイムさん亡き後、奥さんのエリーゼさんは戦争の影響でドイツに強制送還されますが、戦後再び日本に戻り、各地に現在のユーハイムを発展させていきます。お店の中にはお二人に関する当時の写真がディスプレイされています。
本店でしか食べられない「特製イチゴのショートケーキ」と「シュヴァルツベルダーキルシュパフェ」
本店での定番人気メニューは、何層にも重なった特製イチゴのショートケーキです。ボリュームがありますが、見た目よりもフルーツが効いて軽い感じがします。
こちらは復刻パフェとして人気の「シュヴァルツベルダーキルシュパフェ」。キルシュとはサクランボの果汁から作られるブランデーの一種で、こちらはキルシュにつけこんだサクランボがたっぷりと入っています。
お酒が強すぎることもなく、生クリームやアイスクリームと馴染んでチョコレートパフェに近いです。ちゃんと中には名物のバウムクーヘンも入っています。
本店でしか買えない「切りたてバウム」
バウムクーヘンは、丸くて大きいというイメージですが、こちらの「切りたてバウム」は量り売りになっていて、好きな分量を買えるので便利です。
バウムクーヘンといえば、日持ちがするケーキとして贈答用にぴったりですが、この「切りたてバウム」は日持ちがしません。通常のものと比べてしっとりとしています。また本店限定として、リンゴを丸ごと包んだアップルバームも人気です。