今年の大ヒット「うっせぇわ」。その作詞と作曲を手掛けた、syudouの新曲「爆笑」が、2020年M-1グランプリで優勝したお笑いコンビ・マヂカルラブリーのことを歌っているのではいかと話題を呼んでいます。

マヂラブがラジオで歓喜

 ネット上では歌詞の考察が飛び交い、当のマヂラブがラジオ「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0」(ニッポン放送 5月27日放送回)で触れたのです。

 番組の開始早々「あれ、絶対に僕らですよね、『爆笑』」と切り出した野田クリスタルに、相方の村上は「いやいや、僕らが言ったら寒いのよ」「みんなが言うことなのよ」などと言いつつも「嬉しい限りですね」と喜びを隠しきれない様子。

 野田は、「(タイトルが)『ややウケ』だったら俺らだ。『爆笑』になってくるとちょっと違うか?」と謙虚さを交えたジョークを繰り出しつつ「出囃子にしましょうよ」と終始嬉しそうにしていました。

M-1での上沼恵美子激怒から3年後の優勝が歌詞に?!

「笑いについての曲です」とsyudouがYou Tubeへの投稿に添えていますが、歌詞は全編マヂカルラブリーへのオマージュではないかとTwitterではさまざまなファンの考察がなされています。

 例えば下記があがっています。(山カッコ内は「爆笑」歌詞) ●<1番右の座 笑顔無し><笑みと失笑 西の魔女送るリスペクト><勝ちで実証 最下位経ての真の王者 好みじゃない 話したくない 狂ってもがいた2,3年後> :2017年度のM-1グランプリで、審査員席右端の上沼恵美子から「好みじゃない」「ごめん、聞かないで」など叱責を受けたうえ最下位。その3年後の2020年「どうしても笑わせたい人がいる男です」と登場し、チャンピオンに輝いた。 ●<「これを辞めろだ?そうか分かったぜ死ねってこったな?」実の親さえも泣かせちゃった> :野田クリスタルが、かつて自身の母からお笑いを諦めるように言われた時に返した言葉とほぼ同じ。 ●<そういつかは買い慣らす オーデマピゲ&デモン> :かつて村上が高級時計「オーデマ・ピゲ」を買いたいと話していた。デモンはM-1で披露したネタ「フレンチ」に登場。

 また曲の方でも冒頭にM-1の出囃子(でばやし。舞台に上がる時にかける音楽)が引用されていることや、曲の長さがマヂラブのM-1最終ネタ「吊り革」のネタ分数と同じ3分26秒であることなど、数多くのポイントがあげられています。

米津玄師、サザンらのモデルがいる曲6選。「うっせぇわ」作者の新曲はM-1王者か
(画像=『女子SPA!』より引用)

syudou 「10時間足らずで届くとは」

 syudouも自身のツイキャスやブログなどで、暗にマヂラブをモチーフにしたことをほのめかし、このアツい楽曲の種明かしをしていました。

 ラジオ放送の翌朝28日にインスタグラムのストーリー機能で、野田のペットのハムスター“はむはむ”とみられる背景画像のもと「起きていつも通りランニングしながら聴いてたら 冒頭でいきなり触れて頂いて心臓が口から出るかと思いました」「この上ない光栄です」と投稿。「是非ガンガン使って頂ければ」と出囃子の使用もオッケーの模様。

 同日の夜のツイキャスでは、「固有名詞出すと品がないから」「粋な男でありたいから」としつつも「10時間足らずで届くとは」と驚きと感謝を述べ、27日18時という楽曲投稿の投稿日やタイミングでは同日深夜27時放送の彼らのラジオを意識したと告白。

 31日更新のブログでは「まさかあんなに早くラジオで取り上げて頂けるとも思っていませんでした」とつづり、4日に投稿のYou Tubeトーク動画では「ある実在の人たちをモチーフに作らせていただいた曲なんですけれども」「皆さんのお察しの通り」とのべ「こみ上げるものがありましたね。あの方々に とてつもなくしんどい時に救われたことがあるので」と本人たちに届いた驚きと感謝を語っていました。

 お笑い・音楽、双方のファンの盛り上がりもあってか、「爆笑」はYou Tubeでの動画再生回数が225万回を突破しています。

 このように、具体的なモチーフやモデルを持つ歌詞は多いもの。ここからは、いくつか振り返ってみましょう。