木材の種類とそれぞれの特徴
それでは、木材ごとにどのような特徴があるのか見ていきましょう。木目の美しさや費用は当然重要なチェック項目ですが、特性を知ったうえで数年後・数十年後の姿を想像することも大切です。四季がある日本の気候には、日本の風土で育った国産ヒノキ、スギ、ケヤキが適しているといえます。高温多湿の日本では、住宅の耐久性が問われますが、国産の木材を使って大切に住むことで、快適に長持ちさせることができるでしょう。
特徴 | 主な産地 | 主な用途 | |
---|---|---|---|
ヒノキ | ・木目が美しく耐久性に優れており、高価だが湿気に強くさわやかな香りを持つ ・消臭効果・抗菌性・抗アレルギー性がある |
福島県以南の本州、四国、九州 | 土台、柱 |
スギ | ・乾燥が速く、柔らかくて加工しやすく年輪が均一 ・価格帯は幅広い |
本州、四国、九州 | 柱、梁、桁 |
ケヤキ | ・木目が美しくシロアリなどの害に強い ・重厚な質感でかつ硬い |
本州、四国、九州 | 大黒柱、床の間まわり |
ベイヒバ | ・水に強く耐久性に優れている ・加工しやすく特有の香りもある |
カナダ、アラスカ | 土台、ウッドデッキ |
ウォルナット | ・塗料を塗布しなくても艶があり、木目が細かい ・衝撃に強く加工しやすい |
アメリカ、カナダ | フローリング材、扉、家具 |
ブナ | ・曲木に適しているため、家具にも使われる。 ・木目が好まれる |
北海道西南部から九州地方、アメリカ、ヨーロッパ | フローリング材、階段 |
木の家を建てる際の注意点
多くの魅力を持つ木の家ですが、いい面だけではなく注意しなければならない点もあります。木材は自然素材のため年間生産量が限られており、人気の国産のひのきなど、種類によっては入手が難しい場合もあります。木材をふんだんに使った家づくりのためには、その家の柱や梁などに適したものを選別・加工する必要があり、ゆとりを持った計画が必要です。
また、耐久性が高いという魅力を持つ木の家ですが、自然素材の建材であるためひび割れや隙間、反り返りができる色合いが変化するなどの経年変化が生まれることもあります。メンテナンスを行いながら、変化とともに暮らしを楽しみましょう。
適材適所で快適な暮らしを
木の家を建てる際の大事なポイントは、きちんと木材の性質を理解している建築会社に頼むことです。いくら好みの無垢材をたっぷり使っていても、その木材に合った使い方でなければシロアリや腐食などの被害に遭ってしまうことも考えられます。通気システムやアフターメンテナンスも視野に入れ、家族が快適に暮らせる家づくりを計画しましょう。
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