これから注目される麻の実食品

では、日本でも入手可能な麻の実食品をいくつか紹介しよう。

ヘンプシードオイル(麻の実オイル)

ヘンプシードオイルは、トランス脂肪酸やコレステロールがゼロで、必須脂肪酸のオメガ3(アルファ・リノレン酸)とオメガ6(リノール酸)はバランスよく含まれている健康的な油。加熱調理には向かないが、そのまま使うか、温かい食事に後がけすると栄養成分を損なわずに摂ることができる。中国の長寿村といわれる巴馬地区では、ヘンプシードオイル(火麻油)をお粥にかけて常食することが長寿の秘訣といわれてきた。

麻の実ナッツ(ヘンプナッツ)

麻の実の殻を取り除いたものが「麻の実ナッツ」として販売されている。加熱したもの、非加熱のものなどがあり、前者にはクルミのような風味、後者には青野菜の風味がある。いずれもゴマのような感覚で食事にかけたり、あるいはペースト状にしてパンなどに塗って食べたりするのが一般的だ。麻の実から食物繊維やタンパク質を積極的に摂取したいときにはこの麻の実ナッツが最適だろう。

麻の実パウダー(ヘンプパウダー)

麻の実を微粉末にしたもので、ドリンクを含めさまざまな料理に混ぜやすいほか、ペーストにするのも簡単なので摂取方法の幅がグンと広がる。

ヘンプミルク

牛乳に代わる植物性ミルクの中で、アーモンドミルクブームの次にくるといわれているのがこのヘンプミルク。米国のハリウッドセレブの間では「美に磨きをかける飲み物」といわれ、豆乳に似た味ながら、豆乳が苦手な人でも飲みやすいといわれている。そのまま飲むほか、果物と一緒にスムージーにしたり、パンケーキやグラノーラに混ぜたりと応用の幅が広いのも魅力。最近は日本でも一部のスーパーでも見かけられる。

ヘルシー食材の一つとして活用したい

ここに挙げた食品のほか、麻の実パスタや麻の実パンケーキミックスなど多種多様な食品が日本でも入手可能になってきており、今後、さらに普及することが予想される。「スーパーフード」といっても食材だけで健康になるわけではないが、ヘルシー食材の一つとして日常の食事の選択肢に入れてはいかがだろうか。

入手方法としては今のところネット通販が便利だが、一部のスーパー、特に輸入食材を扱うショップなどで見つけることもできる。

文・ZUU online 編集部/ZUU online

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