志望動機・転職理由は要注意!

8割以上埋めておくことが大前提

志望動機・転職理由についてはできるだけ埋めること。もちろん、これは資格についても同じです。空白があると目立ってしまうので、もし記入できることが無いのであれば、その項目を削除してしまうなど、フォーマット自体の変更を。

志望動機と会社情報に共通点があること!

4.履歴書の書き方で「受かる」「受からない」がわかる! ダメな履歴書・イイ履歴書
(画像=『Cinq』より引用)

会社の商品やサービス、独自性などの情報はホームページを見るとなんとなく理解できるはず。採用情報なども、細かくチェックしておきましょう。ビジョンで人を選ぶ会社もあるので、自分の成長や理想はもちろん、会社の成長・ビジョンに絡ませた内容を記入しておくことも大事です。

人事担当者はたくさんの履歴書に目を通すので、早い時点で目を留めてもらえるように、結論から書きこむこと。社会人5年目までは志望動機をとにかくしっかりと埋めて、社会人5年目以上の人は職務経歴に力を入れることがポイントです。

履歴書を作る時に気をつけること

前職への不満を書かない

「待遇面目当てで転職してくる」と思われないように、前職に対する不満が滲み出ている文章を作るのはやめて、自分がこれからどうしたいか、に着目した志望動機を考えましょう。上司が嫌いだった、同僚と馬が合わなかった、という転職理由は"コミュニケーション能力の欠如"とみなされることもあるのです。指導に対する不満があったのであれば「会社の方針・指導が合わなかった」と記載する方が賢明でしょう。

福利厚生を転職理由にしない

福利厚生・待遇に惹かれたから転職したい、というのが正直な転職理由であっても、「欲」を第一の理由とするのはお勧めしません。例えば、希望給与について訊かれた時、前職給与と大きく乖離する高年収を記載してしまうのはデメリットが大きいです。差額の「客観的な根拠」を提示する必要が生じてしまうからです。「根拠は?」という面接官の質問に答えが準備できればOKですが、往々にして主観的な理由になりがちです。

どこにでも出せる履歴書は作らない

使いまわしができるような履歴書ではなく、応募企業のことをじっくり研究し、その会社にきちんと向き合った履歴書を作るためには、かなりの下調べが必要です。一番作成に時間を要する部分で、正直面倒なところでもあります。ですが、このプロセスを念入りに行うことで、書類選考や面接の通過率が上がることをご存知でしょうか?

何故なら、このプロセスでは2つのポイントが明確になるからです。

・1つは、自分が何を目的として転職しようとしているか。(転職理由)
・2つ目は、どうしてその企業を受験したいと思ったか。(志望動機)

この、転職の「軸」を明確に言語化するステップを疎かにしてしまうと、 その後の転職活動の軸も不明瞭になってしまいます。   面談をする際、転職者の皆さんに「今、どちらの企業を受験されていますか?」と、確認させていただいていますが、「どこを受けているか忘れてしまった…」と、仰る方が案外多いです。たくさんの会社を受験しても、どこを受けたかすら忘れてしまっているようでは、いたずらに転職活動が長引いてしまうだけです。

特に、会社概要・募集要項にはしっかり目を通し、得た情報をもとに一社一社に合わせた履歴書を作成するのが一番の近道です。

具体性がある志望動機を記載する

入社したい理由はとにかく明確にすることです。若い人にありがちな「研修の環境が整っているから」という表記はNG。なぜなら会社は学校ではないので、「勉強したい」といった気持ちは転職理由になりません。あなた自身の成長はもちろんですが、会社に属することでどうなる、といった具体的な理由を明確にしておきましょう。

よくありがちなミス
・年数の間違い
・誤字
・フォントが統一されていない
・希望年収が前職とかけ離れている
・手書きの履歴書だとPCが使えないと思われることも
 ※逆に、履歴書をわざと手書きで書かせる会社もあります。その場合は文字の大きさや字の綺麗さを統一させることに集中して◎

履歴書だけでなく職務経歴書にも要注意!

履歴書で興味を持ってもらえたら、次に人事が目を通すのが職務経歴書。職務経歴書をいきなり書き始めるのではなく、文頭に今までどんなことをしてきたのかがざっくりとわかる、経歴概要のようなものを3〜4行で記載しておきましょう。

職務経歴書に記載すること

職務経歴書に記載するのは、自分が勤めていた期間や、会社概要(企業名・規模・売上・従業員数・実績など)と、自分の役職や配属された部署、実際の職務内容についてです。誰に対して、どんなアプローチをしていたか、といったような具体的な情報が必要になります。

事務から事務へ、経理から経理へ、といったような似た業種での転職をしてきた場合は、仕事内容が類似してしまうこともあるので、トピックス(上場を視野に入れた、ここで○○を実施した、など)を入れ込んで、変化をつけると良いでしょう。

長すぎる職務経歴書に魅力はない

学歴の次に人事が目を光らせているのが転職回数です。自分の強みや経験が、実際に今後転職する会社でどう生かすことができるか、といったところを具体的、かつ簡潔に表すことが大事です。職務経歴書は長くても3枚までに納めるように。

履歴書は自分を表す公文書でもあり、人事へのラブレターでもある

”この人と付き合いたい!” と思った人に、自分をよく見せるためにはどうすればいいか。を考えるのと同様に、自分の強みを一方的にぶつけることが正解なのではありません。転職活動は、履歴書の提出をすることで、まずは相手に興味を持ってもらうから始まります。この人に会いたい、と思ってもらえるよう、企業のことを考えた上で自分をアピールすることが大切です。

"転職"は自分を売り込む行為。企業の募集要項と自分の強みがあっていること、また共通のビジョンがあること、うまくを伝えましょう。そこに必要なのは綺麗な文章でも、取り繕った文字でもありません。だからこそ企業情報はできるだけ細かくチェックして、自分に興味を持ってもらう、といった糸口を探して。会社のために必要な人材と見せること、自分の強みや魅力を表すカタログこそが、履歴書なのです。

魅力を引き出してくれるプロ

とはいえ、実際に自分で履歴書を完璧に作りこなすのは簡単なことではありません。なぜなら、その企業にあった履歴書が必要とはいえ、そこまで本気で「転職したい」「自分に向いている」、と思える会社を見つけることがまず難しいからです。実際に入社してからじゃないとわからない事も多いはず。

そして自分の魅力をいかにうまく引き出すか、といわれても、どうすれば自分が魅力的に見えるか、なんて実際にはわかりづらいですよね。自分の魅力を理解し、それを存分に発揮できているのなら、今までだって悩むことなく、やってこれたはず。 今在籍している企業では当たり前とされる活動・行動が、別の企業では大きな価値として評価の対象になる可能性もあります。

だからこそ、転職活動を始めたときに必要なのは、アドバイスしてくれる人が居るということ。プロに相談をするということなのではないでしょうか。自分に見合った会社や職業を紹介してくれて、転職が決まるまでのサポートまでを行ってくれる、プロ。それこそがまさにキャリアアドバイザーなのです。

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