メルカリやラクマなど、フリマアプリを使うときに気になるのが手数料。以前はラクマが手数料無料だったのですが、2018年6月から手数料がかかるようになりました。ここでは、利用者が多いおすすめフリマアプリの特徴を挙げながら、主に手数料について比較しご紹介します。

フリマアプリとは

(写真=PIXTA)

フリマアプリとは、青空の下で行われるフリーマーケットのような個人間売買をネット上でおこなうアプリのことです。これまでネットの個人間売買はオークションなどが主流でしたが、スマホが普及したことで、スマホで操作しやすいフリマアプリも一般的になってきました。

カメラで商品を撮影して出品し、そのまま決済までアプリ内で行えるため、取引の流れがシンプルでオークションよりも手軽なのが魅力。即時に購入されるため、オークションのように入札期間が終了するのを待つ必要はありません。

今ではフリマアプリ市場の規模がどんどん拡大しており、匿名発送や売上金をそのままアプリで電子マネーとして利用できるようになるなど今後のさらなる利便性向上も期待されています。

販売の流れ

メルカリやラクマなど、主なフリマアプリは無料インストールですぐに使えます。iPhone、android端末どちらでも利用が可能です。

アプリを立ち上げ、出品したいものをカメラで撮影。新品であることが証明できない下着や許認可のない化粧品など、出品が禁止されているものもありますが、洋服や雑貨、家電や自動車までさまざまなものを出品することができます。

手数料は主に出品者が払う

メルカリもラクマも、出品するだけなら手数料はかかりません。売れたときにだけ販売手数料がかかる仕組みです。例えばメルカリなら販売額の10%、ラクマなら3.5%売上から引かれます。この販売手数料と、売上金を自身の銀行口座へ移す際の振込手数料は別なので注意しましょう。

購入者は基本的に無料で利用できますが、決済方法や金額によっては手数料がかかることも。また、メルカリのメルペイのように、わざわざアプリからお金を引き出さなくてもそのまま「スマホ払い」として売上金を現金代わりに利用できるサービスも注目されています。

ラクマが手数料無料から3.5%に改変

(写真=PIXTA)

2018年6月4日より、ラクマの販売手数料が改定されました。もともと手数料無料だったのが、現在では商品価格の3.5%が手数料として差し引かれます。有料になったとはいえ、他のアプリでは10%程度かかるため3.5%ならとても良心的。送料がメルカリよりラクマのほうが少し高いとはいえ、依然として手数料の安さは圧倒的です。

人気フリマアプリの手数料を比較

(写真=PIXTA)

メルカリとラクマを例に挙げましたが、そのほかのフリマアプリについても手数料を比較してみましょう。

ヤフオク!はプレミアム会員優遇

「ヤフオク!」ってオークションサイトじゃないの?という方も多いと思いますが、2017年2月よりフリマのサービスも開始しています。利用者による取引後の評価が高く、またオークションと併用しやすいのが特徴。知名度があるので商品数も多いサービスです。

プレミアム会員であれば、出品手数料が8.64%ですが、非会員は10%でメルカリと同率。

購入者はYahoo!かんたん決済を利用することになり決済手数料は無料です。ただし車や不動産を購入した場合は規定が異なるので事前に確認しましょう。

オタマートは売上の10%

「オタマート」とは、漫画やアニメ、ゲーム、声優、アイドルグッズ、コスプレグッズなどいわゆるオタクグッズ専用のフリマアプリです。 売買だけではなく、オーダーメイド品を出品できることや、出品時に「値引きしません」を選択できるため不要な値引き交渉を避けられるというメリットも。また、特定の人に向けて販売することを目的とした専用出品が公式に認められているなど、ユニークなルールがあります。

出品手数料はメルカリと同じで、販売価格の10%。購入者はクレカ払いかPayPal払い、ポイント払いであれば無料ですが、コンビニ・ATM決済などは100円の手数料がかかります。

メルカリではなかなか売り買いされないマニアックな商品も、オタマートではあっという間に取引成立ということも珍しくなく、「毎日10万人のオタクが集まる」アプリとしてアニメや漫画が好きな利用者層に支持されています。

手数料だけではなく使い勝手が重要

(写真=PIXTA)

ここでは手数料に着目しましたが、フリマアプリを選ぶ際には他にも利用者数や使い勝手などを比較することが重要です。

例えばたくさんの商品から欲しいものを選びたいときは市場規模の大きいメルカリ、手数料を節約したいならラクマ、オークション利用頻度が多いならヤフオク!ハンドメイド出品が主ならminne(ミンネ)。こんなふうに利用目的や出品・購入したいもので選ぶのがおすすめです。

複数アプリに同時出品もアリ

(写真=PIXTA)

ほぼすべてのアプリにおいて、実際に商品が売れなければ手数料はかからないため、とりあえず出品するのも一つの方法です。商品数が多ければ多いほど見つけられにくいデメリットもあるので、利用者が多ければ必ず売れるというわけでもありません。

複数のアプリに同時出品する場合は、その旨を記載しておくと購入者にも親切。また、どちらかを即時購入不可にするなど同時に売れるのを防ぐことも大切です。

フリマアプリを使いこなして楽しく断捨離

フリマアプリを使いこなせると、自然と不用品を減らすことができるうえに臨時収入も期待でき、ハンドメイド品などを出品すればネットショップとしても活用できます。個人間取引だからこそ、マナーを守ってスムーズな取引を心がけましょう。

文・木村茉衣(ファイナンシャルプランナー)

【こちらの記事もおすすめ】
お金が貯まるコツ5つ
「いつもお金がない人」5つの行動
お金持ちの「貯まる特徴」3つ
お金を増やしたい人へ。3つの方法
財布選びで意識したい「風水」