最大の難関は第3次産業?

国立社会保障・人口問題研究所によれば、日本の総人口は1億2660万人として、生産年齢人口が7682万人から5787万人となる。

現在の生産能力を維持しようとすれば、各産業で足りなくなる人手数は全産業で586万人で、必要就業者の約11%分が不足するそうだ。

第1次産業については、クボタ研究開発本部長の飯田聡氏によれば、2040年には農機が完全自動化となり、農家の仕事は販売戦略の立案や情報分析が主な仕事となる模様だ。

そうなれば農業専用ロボの開発をするまでもないので、人手不足も高齢化も乗り越えられるだろう。

では第2次産業はどうだろうか。製造業で今以上の自動化を実現するには、人をロボットに置き換えるというより、作業員と協働するロボットが基本となろう。未来は明るそうだ。建設業では不足数が47万人だそうだが、危険な業務の一部をロボットが担えば人材難は相当、解消すると見るべきだ。

問題なのは第3次産業ではないだろうか。ひとくくりにできない部分もあるし、一部ではソフトバンクのPepperが接客をこなすなど、AIやロボットに対する期待も持てそうではある。しかし第1次、第2次産業と比べると、AIへの置き換えは難しそうで、まだまだ時間はかかるだろう。

2040年までまだ時間はある。人口減のスピードを上回る速度で、将来において活躍できるAI、ロボットを開発するのは決して無理な話ではないはずだ。

文・ZUU online 編集部/ZUU online

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