余分な脂肪に悩まされることの多いアラフィフ
アラフィフになって、一気に太ってしまったと悩んでいる女性は多いのではないでしょうか?女性は50歳前後で太ってしまうことが多いんです!
太ってしまうことにも理由が存在し、アラフィフ女性が太りやすい理由は2つあります。
◆ 基礎代謝が低下する
アラフィフ女性が太りやすい理由の1つ目は、年齢と共に「基礎代謝が低下」することです。人間は、年齢を重ねるとともに、基礎代謝が少しずつ下がっていくんです。
基礎代謝とは、生命維持に必要なエネルギーのことです。基礎代謝が高ければ、消費カロリーが多いということなので、自然にカロリーがどんどん消費されて、太りにくく痩せやすい体になることができます。
でも、基礎代謝が低くなると、消費カロリーが少なくなるため、太りやすい体質となってしまうのです。
<年代別女性の基礎代謝>
18歳~29歳=1180kcal 30歳~49歳=1140kcal 50歳~69歳=1100kcal 70歳以上=1030kcal 20歳の頃に比べると、アラフィフ女性は1日80~100kcalも基礎代謝が低くなっています。80~100kcalとは、おにぎり半個分です。
「たったおにぎり半個なら、別にそれほどでもない」と思っていませんか?それが毎日毎日積み重なっていくのです。それを思うと、アラフィフになって太りやすくなるのも納得ですね。
◆ ホルモンが邪魔をする
アラフィフ女性が太りやすい2つ目の原因は、「エストロゲンが減ってしまう」ことです。アラフィフになると、更年期に入りますよね。更年期障害に苦しんでいる人も多いのでしょう。
日本の女性の平均閉経年齢は50歳とされています。その数年前から、更年期に入るんです。女性は更年期に入ると、エストロゲンが減少し、閉経すると、さらに一気にエストロゲンの分泌量が減ります。
エストロゲンとは、女性ホルモンのことです。このエストロゲンが減少すると、痩せホルモンと言われるレプチンの分泌量も減ることがわかっています。
レプチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンで、満腹中枢を刺激して、食欲を抑える効果があります。でも、エストロゲンが減少すると、このレプチンの分泌量も減ってしまうため、更年期になると食欲が増して、太りやすくなるんです!!また、エストロゲンが減ると、男性と同じように内臓脂肪がつきやすくなります。
今までは、エストロゲンの影響で、内臓ではなく、体全体に皮下脂肪尾が付きやすかったのですが、アラフィフになると、エストロゲンが減るため、内臓脂肪がつきやすくなり、お腹周りが気になるようになるのです。
アラフィフでダイエットを行う際のポイント
50代のダイエットを成功に導く一番の近道は「無理なく長期的に続けられること」です。若い世代のように1ヶ月で10kg減という目標は、50才代のダイエットには非常に不向きです。
①ストレスを溜めないこと
太っている方の多くは満腹中枢が麻痺しているため、いきなり食事の量を減らすとそれが大きなストレスとなってしまいます。実はダイエットの一番の天敵はこのストレスなのです。ストレスを感じると人はそのストレスを緩和するために糖分を摂りたくなってしまうため、返って逆効果と言えるでしょう。
②サプリメントを上手に取り入れる
50代になると代謝機能が著しく低下しているため、少しくらいの運動ではなかなか痩せることができません。そのような時は、脂肪燃焼系や糖質や脂質の吸収を抑えてくれるサプリメントを使って、より痩せやすい体を作る手助けをしてみるのも一つの手であるということを理解しておきましょう。
③血糖値を急激に上げない食生活を心掛ける
血糖値が急激に上がると、正常値に戻そうと膵臓からインスリンが大量に分泌されますが、インスリンによって分解された糖分はエネルギーに変わらなければそのまま脂肪として蓄積してしまいます。なので毎日の食事にほんの少しだけ気を遣い、血糖値が上がりやすいご飯や肉類を後回しにし、血糖値が上がりにくい野菜や汁物を先に食べるなどの工夫を加えてみましょう。
④3食きちんと食べる。特に朝ご飯は数多くの種類をしっかり食べましょう
ダイエットのために朝食を質素にする方がいますが、これは間違いです。午前中に食べた物は寝る前の時間に消化されてしまいますので、太る原因にはなりません。むしろ、朝食を少なくしてしまうと間食や昼・夜ご飯のドカ食いに繋がる恐れがあるので、朝食はしっかりと食べましょう。
⑤腹7分目を心掛けましょう。
よく、腹8分目といいますが50代になったらより少ない7分目を心掛けて下さい。加齢によって消化機能が低下しているため、ちょっと物足りないと思うくらいが丁度いいです。
⑥炭水化物はなるべく食事の後半に摂りましょう。
血糖値を急激に上げないためにご飯やパン類は食事の最初には摂らず、なるべく後半や最後に摂るのがよいでしょう。血糖値の上昇と共に満腹中枢が刺激され満足感が高まるため、野菜や汁物などのカロリーの少ない物を食べて満腹を感じると、おのずとご飯やパンを食べる量が減りダイエットになると言われています。
⑦野菜をたっぷり食べましょう。
年を重ねると共に体に必要なビタミンやミネラルが減っていきますので、野菜を多く食べるように心がけましょう。また、野菜はたくさん食べても太りにくいので野菜を中心とした献立を考えるのもよいでしょう。