喫煙はもはや富裕層のみの高級嗜好品?

オーストラリアは日本のようにタバコの自動販売機は存在せず、ColesやWoolworthなどのスーパーか、ガソリンスタンドのカウンター後方のガラス・ショーケースに隠れるように置いてある感じだ。

知り合いのオーストラリア人喫煙者達は口々にこうこぼしている。

「数を減らすようにしたい」「残業してタバコ代を稼ぐ」「意地でも吸い続ける」なるほど、それぞれに思いと戸惑いが感じられる。

「クイット・スモーキング=禁煙しよう」は声がけだけではなく、ビジュアル的にも喫煙者に襲いかかっている。誰だって、あのパッケージを見れば食欲が失せてしまうだろう。

オシャレなイメージの影すらもない「タバコを吸い続けるとこうなります」と言わんばかりの、恐ろしく痛々しい写真が箱の正面に印刷されているのである。喫煙者にとっては、パッケージを手にする時が一番つらい瞬間でもあるようだ。

「喫煙による健康被害を心配するのは家族だけじゃない」「国家全体で取り組むべき課題なのだ」--。そんな切実な思いは、いずれ喫煙者の胸に届くのだろうか?

総じて、一般庶民が嗜むような気軽さは消え、富裕層のみが楽しむような特異な文化が育ってくるのは間違いなさそうな雰囲気である。

文・トリ―・雪香(豪州在住のフリーライター)/ZUU online

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