夫30歳(年収350万円)・妻28歳(250万円)でシミュレーション

以下の条件でシミュレーションしていこう。

  • 子供を2年後に1人希望
  • 5年後に3000万円のマイホーム購入希望
  • 貯蓄300万円 教育費は、高校まで公立、大学が私立文系のコースで約890万円かかり、中学まで公立、高校から私立、大学が私立文系のコースで約1050万円かかる。

    進学コースをどうするかでも教育費は変わってくるが、少なくとも大学に入学する前までに300万円準備できると安心である。2年後に出産するとすれば、19年間で300万円を準備する必要があり、今から月々約1.3万円を貯蓄していく必要があるといえるだろう。

    また5年後にマイホームを購入するのであれば、頭金を20~30%準備したいので、600万円から900万円必要になる。貯蓄で不足する300万円を5年で準備するなら年間60万円、月々5万円必要となるだろう。毎月の消費支出の他にこういった貯蓄が必要になる。

    仮に、生活費が25万円かかるのであれば、教育費、住宅購入費として月々6.3万円貯蓄するとなると毎月約32万円は最低でも必要になる。このまま共働きであれば貯蓄の準備ができ、もし妻が出産後退職し収入がゼロになると難しい。シミュレーション通りの生活費、貯蓄を考えると、年収約450万円は必要だろう。

    「20代・30代の既婚男女」が回答した、生活に必要な年収が484.2 万円というのは現実的な数字であろう。結婚する際には、毎月必要な生活費、教育費、マイホーム、老後資金がいくら必要なのかを想定した上でマネープランを立てると、自分が求める「幸せな結婚をするための」最低年収がいくらかイメージできるはずだ。

    文・今関 倫子(ファイナンシャル・プランナー (AFP))/ZUU online

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