年金受給額が少ない人

老後に受け取れる年金受給額が少ない人も老後破産のリスクがあります。

自営業やその家族、熟年離婚した元専業主婦は自分の厚生年金がないため、老後の年金が少なすぎて老後破産しやすいのです。

ただ、事前にそれを防ぐ方法はあります。自営業が加入できる国民年金基金、20歳以上が加入できるiDeCoで年金を増やす、長く働くなどの方法で老後の収入は増やせます。

多額の医療費がかかっている人

60歳前から多額の医療費がかかっている人も老後破産が近くなります。特に、若い時から生活習慣病にかかっている場合、加齢とともにそれが重症化しやすく、老後に医療費が激増する恐れがあります。

ただ、病気の悪化を極力遅らせれば老後破産を回避できるでしょう。毎年必ず健康診断を受ける、今から将来の医療費を積み立てておく、死亡保険より医療保険を重視した保険に切り替える、高額医療費制度などの公的支援をフル活用するなど、医療費の激増を防ぐ方法はいくつもあります。

老後破産の回避には「老後破産に陥りやすい人」の逆を行くのが一番

老後破産を回避するには、以上で挙げた人の逆を行くのが一番です。また、各項目で挙げた「老後破産を防ぐ方法」でも対策は可能です。特に現在50歳以上の人は今すぐ実践することをおすすめします。

文・
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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