東京スター銀行はATMが複数回無料で使えたり、家計簿アプリとの連携が便利であったりと柔軟で使いやすいネットバンクです。1週間の定期預金などユニークな商品もあり、給与口座に指定するだけで優遇金利を受け取ることも可能。そんな東京スター銀行の魅力について、主に金利や手数料の面からご紹介します。

東京スター銀行とは

(写真=PIXTA)

東京スター銀行は、1999年に経営破綻した東京相和銀行から2001年に営業を譲り受けた銀行です。ネットバンキングに強みがありますが実店舗もあるためいざというときも安心。インターネットバンキングは東京スターダイレクトと呼ばれ、24時間操作が可能。便利なうえ手数料も優遇されています。

円・外貨両方の預金を総合口座ひとつで取引でき、困ったことがあれば気軽にファイナンシャル・ラウンジという相談窓口を利用できる点もおすすめです。

コンビニATMが月8回実質無料

東京スター銀行の総合口座を保有している場合、全国のATMでの入出金手数料が月8回も実質無料になります。大手コンビニやメガバンク、ゆうちょ銀行など提携先も多く大変便利です。

「実質無料」というのは、 ATM利用時にはいったん手数料がかかるから。翌月の第一営業日にキャッシュバックされるので、実質無料というわけです。ただしキャッシュバックの上限は手数料が発生した月の預金平均残高の10%なので注意しましょう。また、入金までのあいだに口座を解約してしまうとキャッシュバックは受け取れません。

他行宛振込が月3回実質無料

他行宛振込を行う際にインターネットバンキングを利用すると、振込手数料が月3回までは翌月の第一営業日にキャッシュバックされ実質無料になります。ただし「スターワン口座取引明細書」の郵送設定を「郵送しない」にすることが条件。

郵送する場合は1回324円(税込)の振込手数料がかかるので間違えないようにしましょう。

家計簿アプリとの連携が便利

今の時代、家計簿もクラウドやアプリで管理する人が増えています。「マネーフォワード」は500万人以上が利用している家計簿アプリですが、東京スター銀行の顧客向けに特別仕様の「マネーフォワード for 東京スター銀行」が開発されました。

使い方や機能は通常のマネーフォワードと同じですが、ホーム画面で東京スター銀行の口座残高やお知らせを確認できます。このデータをもとに、東京スター銀行の店頭では無料でファイナンシャルアドバイザーからのオーダーメイドアドバイスを受けることができます。

東京スター銀行の金利がお得ってホント?

(写真=PIXTA)

給与口座にすると優遇金利に

東京スター銀行の普通預金は「スターワン円普通預金」と呼ばれ、通常は年利0.001%(税引後0.0007%)です。しかし、給与振込口座を東京スター銀行の普通預金に指定するだけで、なんとおよそ100倍の年利0.1%(税引後0.0796%)という優遇金利が適用されます。

普通預金に10万円を1年間預け入れた場合、通常ならほんの1円にも足りない程度ですが、給与口座にするだけでおよそ100円近い利息が毎年つくので、自由に給与口座が選べる人は利用しない手はありません。

たった1週間の定期預金がある

東京スター銀行の名物商品ともいえる、満期がたった1週間の定期預金である「スターワン1週間円預金」というプランがあります。ほぼ普通預金の感覚で預けられるうえに年利0.05%(税引後0.039%)と比較的高く、同行の普通預金に預け入れておくよりお得になります。

定期預金は預け入れ期間中に急に資金が必要になり、満期を待たずに解約し結局利息の恩恵を受けることができないといったことが起こりがちですが、1週間なら預けられる人も多いでしょう。引き出さなければ自動継続されますので手続きの手間が少なく、解約しなければ継続して利息を受け取れます。

利息は6円以下なら税金がかからない

利息には国税と地方税合わせて20.315%の税金がかかります。ですが計算後に出た小数点以下の端数は切り捨てとなるため、税引き前の利息が6円以下であれば税金がかかりません。そのため実質利回り0.05%をまるごと受け取ることができます。

外貨預金の為替手数料がかからない

(写真=PIXTA)

東京スター銀行の米ドル外貨普通預金は、店頭や電話では1円の為替手数料がかかりますが、インターネットバンキングならいつでも0円です。同行の米ドル外貨普通預金金利は、年利0.5%(税引後0.398%)と比較的高く人気があります。

外貨に関わらず東京スター銀行は通帳がありません。明細はインターネットバンキングの画面か郵送で確認しましょう。

スマートなネット取引と店舗の安心感を両立した銀行

(写真=PIXTA)

インターネットバンキングやアプリが使いやすく手数料も割安な東京スター銀行。ネット取引はいざというときに心配、という方も実店舗があるので安心です。個人の資産運用の手軽さが、きちんと資産管理をする習慣をつくるきっかけにつながります。

文・木村茉衣(ファイナンシャルプランナー)

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