(本記事は、小笠原 洋子氏の著書『ケチじょうずは捨てじょうず』=ビジネス社、2020年12月刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
買い物から帰ると、私は輪ゴムやスーパーの薄いナイロン袋、パックものをとめているテープを外すのが大好きです。紙の包装紙や、紙袋に入った商品が手に入れば狂喜。それらはみな、我が家計を助ける大事な資産として活用します。
初歩の再利用品である輪ゴムは専用フックにかけておき、乾物など小袋入り食材を開封後、きちんと収納しておくために大いに活用できます。スーパーの荷台に備え付けられているロール状の薄いビニール袋は、汁やにおいなどがついていないかぎり、生ごみ捨て用にとっておきます。取り出しやすいように一袋ずつ畳んで箱に入れていきます。箱はオートミルが入っていたおいしそうな絵柄の縦長で、調理台の上にきちんと収まります。上は片開きの蓋をそのまま活かし、底にも切り込みを入れました。底部から新たな袋を詰め込み、蓋部分から取り出せるようになっています。
私はこの薄い袋に生ごみを入れてから、毎晩指定のゴミ袋にストックしていくのです(三角コーナーは使いません)。我が家は生ごみが少ないので、ごみ収集日に毎回出すことはありません。たいていは週に一度、五リットル袋を一つ出すだけです。
商品の袋をとめた透明のセロハンテープや、支払い時にレジで貼られる店名ロゴ入りテープも、我が家になくてはならない資源です。冷蔵庫の側面にアクリル板をぶら下げ、そこに剥がしたテープを張りつけていきます。生ゴミを捨てるときは一滴も水分が出ないよう、薄いビニール袋をテープで厳重にとめるのです。ゴミをできるだけ小さくまとめるための必需品です。
きれいな包装紙はランチョンマットに
かつて包装紙は、私のゴージャスなランチョンマットでした。食べ物をこぼしても一回は拭きとり、もう一回くらいは使うほど、好ましいテーブルセッティングでした。食べこぼしが目障りになれば、ひっちゃぶって捨てりゃいい。それが最高に痛快な贅沢感なのです。しかし包装紙に包んでくれるほど高価な品物を買わなくなった私には、ほとんど縁のないものになってしまいました。そういえば紙袋も少なくなりましたね。小さな紙袋はマスクを入れて持ち歩いたり、細かい伝票や資料を小分け収納するのに便利です。
スーパーの薄いビニール袋は、生ごみ捨てに活用
食品の入った透明パックも愛用品です。モズクやメカブ、漬物やゴマ豆腐の入った入れ物。それぞれの食品に合わせた工夫のある作りになっているので、デザインだけでも楽しめ、しゃれたガラス器にも匹敵します。もちろん、美しい容器代も値段に含まれていますから、ポイ捨てはもったいない。食べたあと、一度は洗ってとっておき、洗った野菜などを調理前にちょっと仮置きするのに使ったり、あるいは食べ残したほんの少しのおかずを、無理して食べてしまわず、冷蔵庫に入れておくのにもぴったり。お皿に載せたおかずの蓋としても使えますし、もう一杯飲みたいときのティーバッグ載せにも。かつては私、コップ型の透明パックを歯磨きに愛用していました。どれも再利用したあと、惜しみなく捨てられるところが魅力なのです。
二度三度は使わない。何事もそれをしてしまえば、簡単に捨てにくくなるからご用心です。
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