何となくそのままにしていて、貯まっているポイントはありませんか?貯まっているけれど使い道がなかったポイントを「ポイント投資」にまわす方が増えています。ポイント投資を始める前に知っておきたいのが手数料のこと。ポイント投資は楽しいけれど、手数料がかかるのは嫌ですよね。今回は、手数料無料でポイント投資・運用を行なっているサービスをご紹介します。

投資にかかる手数料とは?

(写真=PIXTA)

証券会社や銀行を通じて取引する金融商品を購入するときには、手数料が必要です。

例えば、金融商品を購入する際に支払う、購入時手数料。これは、窓口となった証券会社や銀行などの利益になります。ポイント投資と連動している投資信託の場合も、運用期間中は購入した投資信託財産から間接的に信託報酬が差し引かれています。信託報酬も手数料の一種で、運用にかかる費用をまかなうものです。その他にも監査報酬や売買委託手数料、換金する際にかかる信託財産留保額などがあります。

このように、本来、投資にはさまざまな手数料がかかります。これらの費用は、「運用損が出て、資産が目減りしてしまった」場合でも同じようにかかります。

ポイント投資は手数料無料!その仕組みとは

(写真=PIXTA)

今回ご紹介するポイントの投資・運用サービスは、付与されたポイントを利用して、投資の疑似体験ができるサービスです。ポイントを使って投資信託を購入するものではありません。手持ちの通常ポイントを運用ポイントに設定することで、現実の投資信託の結果に連動して運用ポイント数が日々変動します。さらに、自分の好きなタイミングで通常ポイントに戻して、ポイントが利用できるサービスなのです。

現実の投資信託の結果をそのまま利用するだけで、実際の運用はしていないため、先ほどご紹介したような手数料はかかりません。

手数料無料でポイント投資ができるサービス

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ポイント投資サービスは、運営会社によって、「ポイント投資」「ポイント運用」とサービス名称が異なりますが、「投資信託に連動してポイントが増減する手数料無料のサービス」という点はすべて同じです。

代表的なものをご紹介しますので、自分に合っているものを選んでみてください。

dポイントのポイント投資

dポイントのポイント投資は、dポイントクラブ会員の方が利用できます。今回ご紹介するサービスのなかで、唯一「ポイント投資」という名称になっています。ポイントの追加や引き出しは、リアルタイムで簡単にできるうえ、アクティブコース・バランスコースの変更が気軽にできるように設定されています。ちなみに、ドコモビジネスプレミアクラブ会員の方は、ポイント投資を利用できないので注意が必要です。

楽天PointClubのポイント運用

楽天PointClubのポイント運用は、日々の値動きが大きく、積極的な運用を目指す「アクティブコース」と、日々の値動きが小さく、安定的な運用を目指す「バランスコース」の2種類から選んでポイント運用ができます。スタートは2018年10月ですが、約9,900万人(2018年6月末時点)の楽天会員ならどなたでも参加できるため、すそ野の広いサービスになることが期待されています。

セゾンカードの永久不滅ポイント運用サービス

セゾンカードの永久不滅ポイント運用サービスは、セゾンカードの永久不滅ポイントを使って気軽に長期運用を体験できるサービスです。セゾンポイントモールに登録(無料)すれば利用可能になります。投資信託に連動する「投資信託コース」だけでなく、実在の企業の株価に連動する「株式コース」もあります。

株式コースでは、投資した株式銘柄の1株価格相当のポイント数になると、実際の株式に交換することもできます。ただし、株式コースは、Stock Point株式会社のストックポイントと交換する必要があり、所定のポイント交換レートが設定されているため、その差額分をポイントから差し引かれることがあります。

注意!楽天証券の楽天ポイント投資は「ポイント運用」とは別のサービス

(写真=PIXTA)

誤解が生じやすいのが、「楽天PointClubのポイント運用」と「楽天証券のポイント投資」の違いです。同じ楽天グループのサービスであり、共通の楽天ポイントを使いますが、楽天証券のポイント投資は、「楽天ポイントを使って本物の投資信託商品を購入できる」ものです。こちらを購入する場合には、当然手数料が必要となります。ポイントを利用する際は、お間違えのないよう気を付けてくださいね。

文・沼田絵美

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