株式投資の極意は良い銘柄を良いタイミングで買い良い会社である限り持ち続けること

この名言は一見すると当たり前のように感じるかもしれないがほとんどの投資家がこれを実行できないでいる。

バフェット氏式のスタイルで投資を行っても勝てない投資家が多いのは、結局のところこの名言通りの投資ができていないからなのだ。

特に、良いタイミングで良い株を買うことまでは実行できても、良い会社であると判断して持ち続けることが難しいのだ。株式投資においては「利確(利益確定)」のタイミングを測ることが難しいといわれる。例えば、100円で購入した株が、200円になったときに大喜びをして売却したら、その株が1000円以上になるということが日常茶飯事なのだ。

バフェット氏のように、その企業の株式と一生を添い遂げるような気持ちで保有を継続していないとその恩恵を受けるのは難しいのだ。

世論調査なんて考えることの代わりにはなりません

世論調査は、何か物事について一般の人々がどう考えているのか意見を集めた調査結果のことだ。株式の世界では特にこの世論調査があてにならないことをバフェット氏は伝えたいようだ。

そもそも株式投資はみんなが行っていることを同じように行っても儲からないものだ。美人投票の原則もこれにあてはまると思うが、重要なことは自分の頭で考えて実行することなのだ。

例えば、バフェット氏はIT系(人気のネット系)には決して投資を行わなかったのだという。多くの投資家がIT系企業へと投資を行う中、バフェット氏は生活用品などを扱う企業への投資を続けていた。結果ITバブルの崩壊には巻き込まれずに済んだのだ。

もし世論の流れに乗って、IT企業への投資を行っていたらバフェット氏の資産も大きく減っていたかもしれない。

バフェット氏から様々なことを学ぼう

4つの名言からわかることをまとめると次のようになる。

◯ 企業の事業や業績などを見て短期的な株価の値動きに惑わされてはいけない
◯ 安易な利益に飛びつかないこと
◯ 本来の価値よりも安い株価になっているときに買うこと
◯ 自分の頭で考えること

バフェット氏はこれ以外にも多くの名言を残している。また、バフェット氏は投資以外でもライフスタイルにこだわりがあったり、資産の多くを慈善活動へと費やしたり、その生き方に惹かれる人も多い。投資のみならず人生に関するいろいろなことを学んでみてはいかがだろうか。

文・ 谷山歩(個人投資家)/ZUU online

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