目には見えないカビ菌。あなたのお家のエアコンの吹き出し口は大丈夫ですか?
これからの季節、除湿(ドライ)や冷房機能など本格的に使い始める前、春から初夏にかけて、カビの話や簡単エアコン掃除方法など、知って得する対策をご紹介します。

エアコン内部にカビが繁殖するメカニズムは?

暖房の時期が過ぎ、冷房の季節がやってきます。冬の間エアコンを使っていたご家庭も、他の暖房器具を使っていたご家庭も、エアコンで涼みはじめる前に気にかけて欲しいエアコンのカビ。

つけた途端に体調を崩すなんてことのないように、まずは知っておきたいこの話。
そもそもどうしてエアコンにカビが繁殖してしまうのでしょうか?

まず、エアコンの内部が結露することにより、カビにとって絶好の環境が整うことから始まります。エアコンそのものは室内の湿度を下げるのですが、内部は湿度が高くなります。
そして、空気中にどうしても生息してしまうカビ菌、当然ながらエアコンはその空気を吸っているので、カビ菌が内部に入っていきます。
結果、絶好の湿気の中、カビ菌と一緒に吸い込んだホコリや、エアコン内部の汚れを栄養としてカビ菌がすくすくと育ってしまうのです!

ちょっと恐ろしい話ですが、エアコンのカビはもはや逃れがたい現実ですが、大丈夫です!しっかりと掃除や除去の方法をご紹介します。

気にしすぎはNG!カビの種類を知っておこう!

エアコン内部にはどんなカビが生息しているのでしょう?そんなの知らなくてもいい!
ゾワッとする・・・などと思うかもしれませんが、これから退治する敵キャラのような気持ちで知ってみましょう。

エアコン内に生息するカビは大きく2種類。

●1つ目は「トリコスポロン・アサヒ」。
夏型過敏性肺炎の原因と言われています。

●2つ目は「アスペルギルス・フミガーツス」。
アレルギー性気管支炎肺アルペルギルス症の原因と言われているカビです。

エアコンを入れた途端、体の調子が悪い。外に出ると治る。そんな時はちょっと疑ってみましょう。
それ以外にもカビには多くの種類があり、健康に悪影響を及ぼす可能性があるとされているので、除去できるよう掃除することが大切です。

自分でできるエアコンの簡単カビ掃除

エアコンを入れて数分で、吹き出し口から200個以上のカビが確認されこともある・・・そんなエアコンをキレイに掃除するにはどうしたらよいでしょう。カビが繁殖する原因をもう一度確認してみましょう。何ができるでしょうか?

まず自分でできることは、カビの栄養となるホコリや汚れを頻繁に掃除することです。
エアコン掃除のうちご家庭でできる部位は、フィルター、エアコン本体の外側、「ルーバー」と呼ばれるエアコンの吹き出し口の3箇所です。
【注意】フィルターやルーバーの外し方はタイプによって異なるため、取り扱い説明書で手順を確認の上掃除をしてください。

雑巾・掃除機・歯ブラシ・コロコロ・新聞紙・マスク・手袋など家庭にあるもので掃除が可能です。安全のためにも電源を落とし、コンセントを抜いてから掃除をするようにしてください。

フィルターはホコリやカビがたくさんたまる所です。外した衝撃でホコリをかぶってしまうこともありますので、予め掃除機で外側から吸ってから取り外しましょう。外したフィルターが置けるよう、新聞紙のスタンバイもお忘れなく。

取り外した後、再度掃除機やコロコロで掃除をする際も、目詰まりを防ぐために外側から行ってください。水洗い時は逆で、内側からシャワーを当てて、歯ブラシなどで汚れを落としましょう。汚れが気になる際は、家庭用中性洗剤を混ぜた水で磨くのも良いでしょう。水洗いの際は、しっかり乾かすことがポイントです。生乾きのままエアコンにセットすると、さらなるカビの原因になったり、生乾き臭のもとになったりします。

エアコンの外側は固く絞った雑巾で拭けばOKです!こちらも汚れが気になる際は、家庭用中性洗剤を混ぜた水で水拭きをしたのち、乾いた雑巾で再度拭いてください。
ルーバーは特に汚れがたまりやすいので雑巾のみでなく、歯ブラシなどを使って細かな汚れを落としてください。

全体的に掃除の後は、送風運転を30分ほど行い、エアコン内部を乾燥させます。慣れると簡単でサッとできるお掃除なのでご安心を。