タワーマンションの建築が多い立地条件

投資目的の購入者が多いタワーマンションは、その目的にマッチしている地域に数多く建築されています。

先述した「超高層マンション動向2020」によれば、2019年に全国で建築中のタワーマンション258棟のうち、約8割の117棟が首都圏に集中、東京23区だけで全国の5割を超える112棟が建築中です。また、大阪府を中心とする近畿圏や福岡県、北海道、愛知県など、大都市がある地域に多くのタワーマンションが建築されています。

その他の地域でも、政令指定都市では地方中核都市の主要駅に近い場所、主要道路に近い工場の跡地など、中古物件でも高く売れる場所がタワーマンションの建築地として選ばれる傾向にあります。

タワーマンションの今後はどうなる?

現在人気のタワーマンション、しかし今後の展望は不透明だと言わざるを得ません。近年は投資目的の需要が増えていますが、同時に懸念材料も増えているからです。

最大の懸念材料として、近年増加傾向にある大きな自然災害が挙げられます。たとえば、震災や大型台風による住人のケガや死亡、建物の損傷による莫大な修繕費用の発生などです。また、コロナ禍の影響による完成の遅れや販売数の減少も大きな懸念材料となります。

素人がタワーマンションを購入する場合は必ずその道に詳しい専門家の意見を仰ぎ、その意見をもとに購入の是非やタイミングを慎重に判断することが望ましいでしょう。

文・
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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