2000年以降、タワーマンションが増加し続けています。コロナ禍で日本の経済が悪化しているにもかかわらず、なぜタワーマンションの建築ラッシュが起こっているのでしょうか?また、タワーマンションの今後についても気になるところです。そこで、現在のタワーマンション事情や今後の展望について分析してみました。

2000年以降タワーマンションが増加している

不動産経済研究所の「超高層マンション動向2020」によれば、2020年以降に完成予定のタワーマンションは全国で258棟。前年の調査時よりも27棟増加しています。その半数以上を占めているのが首都圏です。また、大阪市、福岡市などの大都市圏や地方都市でもタワーマンションの建築数は増えています。

2020年はコロナ禍の影響もあり、マンション販売数が大きく落ちこみました。そんな中でもタワーマンションの建築が増えているのはなぜでしょうか?その理由はタワーマンションの購入目的にありました。

タワーマンションが増加している理由

マンション全体の販売数が減少する中でもタワーマンションの建築数が増加している理由は、投資目的の購入者が多いことにあります。

中古になっても値崩れしにくく換金しやすいタワーマンションは、以前から不動産投資家には人気の高い物件です。一時期その人気に多少陰りが生じたものの、ここ数年は大都市圏を中心に人気を盛り返しています。マンション全体の販売数が落ち込む中でも投資目的の購入は好調であり、それが建築数の増加につながっていることがうかがえます。