お風呂掃除は面倒なのでシャワーで流せば、何日おきかに掃除すればよさそうな気がします。しかし、入浴後のお風呂は実は汚れが付着しやすい状態にあります。
お風呂掃除は簡単でもいいので、できるだけ毎日行うと清潔な状態が保てるといえます。
お風呂は、水垢やカビなど様々な汚れが付着し日々蓄積
毎日入浴するといっても、シャワーでざっと流してしまえばお風呂はあまり汚れている感じがしないものです。しかし、しばらくすると床や壁、バスタブにピンク色や白っぽい汚れが目立つようになったり、黒ずみが点々と出てくるようになったりするなど、次第に汚れが気になるようになります。
白っぽい汚れは、石鹸やシャンプーのカスや水道水に含まれる金属イオンの残留物などの水垢です。
ピンク色の汚れは、ロドトルラという酵母菌の一種で、空気中に浮遊していて水気のある場所を好んで付着し、増殖力がかなり強い菌です。
また、黒いぼつぼつの正体は黒カビで、皮脂や石鹸カスを栄養素として湿気のある場所で根を張り、繁殖していきます。
このようにお風呂は体や髪の毛をキレイにする場所でありながら、かなり汚れやすいという特徴があります。お湯を使うので温かく、また水気があるためカビや雑菌が好む環境であるので清潔に保つには、こまめな掃除が必要となるのです。
毎日のお風呂掃除は短時間で簡単に行う
お風呂掃除を毎日というと、面倒で大変な気がしますが、必要な部位を効率よく行うことで負担を減らすことができます。
まず、入浴後はバスタブのお湯を抜きながら、シャワーのお湯で壁や床などに付着した石鹸カスや髪の毛などを洗い流します。スポンジにお風呂用洗剤を付けて、床と手の届く範囲の壁、バスタブをささっと洗います。
次にぬめりやすいシャンプーボトルの裏や洗面器、お風呂用椅子の裏側などもスポンジで擦っておきます。汚れは冷えると硬くなってこびりついてしまうので、浴室内がある程度温かいうちに、ささっと掃除してしまうと楽に汚れを落とすことができます。
洗った場所をお湯でささっと洗い流したら、次にシャワーを冷水に変えて同じようにかけていきます。温度が高いとカビが繁殖しやすいので、冷水をかけることで一気に浴室内を冷やし、乾燥しやすくするためです。
そして最後にタオルで床と壁、バスタブをさっと拭き上げて水気を切り、乾燥機や換気扇をオンにしてしっかり乾燥させます。使うタオルは使用済みのものだと皮脂が付着しているので、洗濯済みの未使用のものを使ってください。また、スポンジで擦るのがどうしても面倒な時は2日に1回程度にしてもよいですが、シャワーで洗い流すのと水分除去だけは必ず毎日行いましょう。