お風呂掃除をしていると、浴槽やシャワーホース、壁、床などあらゆる所で黒ずみが目につくことがあります。これは、ほとんどが黒カビだと考えてよいでしょう。浴室の環境は、高温・高湿・養分と黒カビが好む条件が揃いやすいと考えられます。黒カビは放っておくとどんどん繁殖してしまうため、早めに対処した方がよいといえます。

黒カビは浴室のあらゆるところに発生

浴室のあらゆるところに発生する黒ずみですが、このほとんどが黒カビだと考えられます。具体的に、どの箇所に黒カビが発生しやすいのか挙げていきましょう。

まずは皆さんがよく目にする壁や床などに発生する黒カビです。「ちょっと黒ずんできたかな?」と思った時に対処しておかないと、すぐに黒カビは広がっていってしまいます。

見落としがちなのが、浴室のドアです。浴室側はもちろんですが、脱衣所側にも黒カビが発生することがあります。これは、壁や床に発生した黒カビが広がってしまったものと考えられます。ゴムパッキンに黒カビが付着してしまうと落とすのが非常に困難になります。

そして、シャワーホースです。「サビかな?」と思いがちですが、黒カビである可能性が高いでしょう。一部分に発生した後、ホース全面に広がっていく恐れがあります。

浴槽内の黒ずみは、皮脂汚れや垢などの可能性もありますが、市販の洗剤を使用してもなかなか落ちない場合は黒カビを疑ってください。

黒カビは目には見えない胞子の状態から成長していく

お風呂掃除で厄介な黒ずみの正体は黒カビって本当?
(画像=Kajilyより引用)

そもそも、黒カビはどのようにして発生するのでしょうか?

ある日突然現れるかのように思う黒カビですが、目に見えないところから繁殖が始まっているともいわれています。黒カビは黒く目に見えるようになる前は、胞子と呼ばれる原因菌として生まれます。胞子の大きさはおよそ5マイクロメートルといわれており、非常に小さな物体です。胞子の状態の時は人間の目で見ることはできないでしょう。その後、発芽し、菌糸と呼ばれる糸のようなものを伸ばし繁殖していきます。胞子が成長するまでには7日~10日ほどかかるといわれています。つまり、黒カビとして目に見えるようになった時には、すでに成長しきっていると考えられるのです。

黒カビは見つけた時にすぐ対処した方が良いのは当たり前ですし、胞子の状態の時に対処し成長させないことが重要だといえます。カビは落としたと思ってもすぐに復活することがあります。そのため、黒カビを発生させないように根本から解決していく必要があります。