連日残業続きだと、料理をまともにするのは困難。手抜きしようにも、自責の念が生まれて辛くなることもありますよね。家族の健康を考えると、栄養バランスが整った自炊料が理想的ですが、疲れているとできないもの。料理に対する「価値観」を変えれば、快適なライフスタイルにできるコツを伝授します。

家庭環境で変わる食事とは?

一昔前は、「夫が仕事に出て、妻は専業主婦として家庭を守る」という家庭環境が一般的でした。しかし最近では、夫婦共働きも増えており、さまざまな家庭環境がある中で食事環境も変容してきました。

というのも、夫婦のどちらか一方が仕事に出て、もう一方が家事をこなすのであれば毎日の食事も自炊しやすいのですが、夫婦共働きになると料理に割ける時間がどうしても少なくなってしまいます。その結果、自炊の割合が減ってしまい外食に頼ってしまいがちです。

また、子供がいる家庭は自炊が多い傾向にあったのですが最近では、外食産業でもお子様メニューやキッズスペース完備などファミリー向けの対応をしているお店が増えて、外食をしやすくなりました。以前より外食のハードルは下がり、益々外食を利用しやすい環境ができてきています。

自炊のメリット、外食のメリットとは?

料理について自炊するか外食するか迷うところですが、それぞれにどんなメリットがあるのか比べてみましょう。

自炊のメリット

栄養バランスを考えられる

自炊の一番のメリットといえるのが栄養バランスが整ったメニューではないでしょうか。一汁三菜を整えて野菜を増やすことでヘルシーな食事に工夫することができます。

食費を節約できる

外食だとつい高額になりがちですが、自炊だと安い食材を購入して食費を節約できます。家族が多い家庭だと大容量パックの安い食材を上手く取り入れることで、ぐんと食費を抑えることができるでしょう。

食材を自分で選べる

自炊は食材から自分で選んで作るので、例えば牛肉1つとってもオージービーフやアメリカ産、国内産などさまざまな食材の中から選ぶことができます。

外食の場合は、どこの産地の食材が使われているのか分からないため農薬や放射能などが心配な人にとっては1つのハードルとなりますが、自炊の場合は自分が選んだものが使えるので安心して食事ができます。

自分好みの味付けができる

ふらっと立ち寄ったお店で美味しそうなメニューを注文したけれど、味が合わずにお金を捨てたような気持ちになってしまった経験はありませんか。自炊の場合は、調理をすべて自分でこなすので味付けも自分好みに調整できます。

外食のメリット

作る手間が省ける

外食の一番のメリットは作る手間が省けることではないでしょうか。お金を払うだけで注文した料理が出てくるのはとても便利ですよね。作るだけでなくお皿洗いなどの後片付けをしなくて済むのも魅力です。

自分で作れない料理が食べられる

自炊では自分で作れる料理の内容が限られてしまいますが、外食ではさまざまなジャンルのお店から選ぶことができます。本格的な中華やスパイシーなインドカレー、お寿司など自分では作れない料理が手軽に食べられるのは外食のメリットといえます。

夫婦だけなら外食が得な場合も

家族が多い場合は、材料などを購入して作る手間を考えると自炊の方が節約になりますが、夫婦二人だけの場合は、選ぶお店によっては外食の方が安く済む場合もあります。

食材の買い物や調理、後片付けなどにかかる時間を考えてみると、コストパフォーマンス的には外食の方が節約でき、なおかつ家事負担も軽減できるメリットがあります。

食事は家族にとって大切な「団らんタイム」

残業続きでまともに料理できない環境は、考え方とやり方で変えられる
(画像=Kajilyより引用)

1日24時間ある中で、家族が一緒に過ごせる時間は意外と少ないものです。仕事に学校と家族で擦れ違いですが、そんな家族にとっての大切な団らんの機会となるのが食事時間です。
朝や夜に家族みんなで食卓を囲むことで日常的な話をしたり1日にあったできごとを報告したりと家族にとって数少ないふれあいの時間となります。
日本ならではの文化としてこれまでは家族が集まっての食事がされていましたが、最近は自分一人で食事をする孤食やそれぞれが別の食事内容となる個食をする家庭が増えています。

このような状況を踏まえて農林水産省も「家族と一緒に楽しい食事を」と、みんなの食育を進めています。自炊や外食を問わず、家族にとってのコミュニケーションを増やすためにも食事の時間は大切といえるのではないでしょうか。