国民生活センターへの「生命保険」の相談件数が増えています。また最近では「がん保険」の保険金が支払われないと不満を漏らす人も少なくありません。保険は多くの人にとって身近なものだけに、トラブルは避けたいものです。保険トラブルの最新事情に迫ります。

生命保険に関する相談が増加

国民生活センターによれば、「生命保険」に関する相談は2019年4~12月の期間に6,153件寄せられ、前年同期と比べて1,766件増加しているとのことです。

最近増加が目立っているのが「外貨建て生命保険」に関する内容で、契約時に「為替変動リスク」や「手数料負担」などの内容をしっかり理解できていなかったことがトラブルにつながっているとのことです。

判断能力が低下した高齢者をねらった勧誘なども多く見受けられるほか、「元本保証」だと説明されたのにも関わらず、そうではなかったケースも報告されています。

がん保険の保険金支払いをめぐるトラブルも

一方、がん保険の保険金の支払いに関するトラブルも避けたいところです。がんと診断されたのにも関わらず支払いがなかったために、加入者が「話が違う!」と保険会社に連絡するケースもあります。

がん保険に加入する際には、どんな種類のがんが支払いの対象となるのか、入院・手術の取り扱いはどうか、再発した場合の支払いはどうなるのか、などをしっかり確認する必要があります。

保険の営業員からの説明を受けたうえで、自分でももう一度、契約の取り決めについて書かれた約款にしっかりと目を通しておくとよいでしょう。

保険の加入は慎重に検討したい

保険の営業員によっては自分のノルマを達成したいという思いから、必要以上に高額な保険商品を紹介してくる場合もあるかもしれません。そのため保険を選ぶときには、消費者側も一定程度の知識を持つことが求められます。

保険は長い目でみれば決して安い買い物ではありません。加入には慎重を期すようにしましょう。

提供・ANA Financial Journal

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