こんにちは!ライターの渡辺彩季です。 この連載では、「多様な女性の働き方」をテーマに私とゲストで対談をさせていただきます。 今回のゲストは、税理士の脇田弥輝(わきたみき)さん。仕事、家事、育児を両立されている、素敵な女性です!子育てと並行して税理士試験に挑戦した過去や自宅に事務所を構えたことについてお話を伺いました。
今回のゲスト♡ 脇田弥輝さん
お茶の水女子大学理学部物理学科卒業。
システム情報会社(システムエンジニア)に就職。結婚を機に退職。
長男を出産後、会計・税法の知識ゼロから税理士を目指し、2013年税理士登録(登録番号124606)。
個人税理士事務所、税理士法人勤務を経て、2016年脇田弥輝税理士事務所開業。
2016年4月より東亜大学大学院法学専攻非常勤講師。
2014年、2015年、2016年東京税理士会寄付講座(租税論(消費税法))の講師担当。
著書に「ダンゼン得する知りたいことがパッとわかる 青色申告と経費・仕訳・節税がよくわかる本」(ソーテック社)がある。
インタビューする人♡ 渡辺彩季
京都府出身、東京在住のフリーライター。
女性をターゲットにしたメディアを中心に美容、ファッション、ライフスタイルなどの幅広い記事を執筆中。
美容が大好きで、コスメコンシェルジュ、全米ヨガアライアンス、アロマテラピー検定1級、温泉ソムリエなどの資格を取得。
ウーマンダイアローグ#13 【税理士/脇田弥輝さん】
渡辺:今回のゲストは税理士の脇田弥輝さんです。よろしくお願いします!
脇田:よろしくお願いします!
渡辺:早速ですが、現在の仕事の内容を教えてください。
脇田:税理士として開業して、自宅で仕事をしています。内容としては、基本的に会社や個人事業主の決算書、申告書の作成です。あとは、毎月お客様と面会をして節税対策などの経営の相談に乗っています。
ほかには、大学院非常勤講師としてゼミで論文の指導をしています。あとは、最近執筆の需要も増えてきて、連載を抱えています。
渡辺:家事や育児と並行して!? 衝撃です。それは多忙ですよね……!
子育てと並行して、税理士試験に挑戦!
脇田:私は長男を出産してから税理士試験に挑戦することを決めました。元々キャリア志向ではなくて、専業主婦をしていたのですが、長男が1歳になったころから時間に余裕ができてきて「なにか資格を取ってみようかな」と考えるように。最初は「税理士の試験って難しそう……」と感じていたのですが、育児をしながら挑戦している人も多いということを知り、徐々に意欲が湧いてきました。
渡辺:資格試験のなかでも税理士は難易度が高いですよね。主婦業と育児と両立して受かるなんて、並大抵の努力じゃ厳しいですよ!
脇田:そのときに資格関連の本で合格体験記を読んだのですが、2~3年で受かったという方が紹介されていたんですよ。私はその頃、税理士試験に詳しくなかったので「頑張れば2~3年で受かるんだ!」とポジティブに捉えてしまって(笑)
渡辺:昔、家に届いていた進研ゼミの漫画みたいなサクセスストーリーですね(笑)
脇田:はい(笑)もちろん、なかには効率よく勉強して2~3年で受かる人もいるのですが、それは本当に稀な例で。実際にはもっと長期的に試験を受けて合格する人が多いんですよね。合格まで6~7年かかる方もザラにいます。しかし、長男が1歳の段階で勉強を開始し当時の私は、3年後長男が4歳になって幼稚園に入るタイミングで税理士として働きはじめることができたら理想的だなとポジティブに考えていました。そして、税理士を目指して勉強をすることにしたのです。
渡辺:試験に向けて、どのように勉強をされたのですか?
脇田:通信制の授業を受けていました。自宅からでもネットで授業を受けることができるから、子どもが寝たら勉強タイムに入るというスケジュールで。しかし、最初の頃は子育ての合間だけでしたが、試験が近くにつれて「税理士になりたい」という気持ちが高まり、試験直前の3ヵ月間、週末は旦那に子守りをお願いして自習室で勉強するようになりました。昔から勉強することが好きだったので、どんどんのめり込んでいきましたね!
お義母さんからの励ましの言葉が背中を押してくれました
渡辺:税理士試験の勉強をしていたとき、一番印象深かったことを教えてください。
脇田:模試では結果が出ていたのにも関わらず、2回連続で試験に落ちてしまったときが一番辛かったです。やはり、家族に協力してもらって資格試験に向けての勉強をさせていただいていたので、申し訳ないという気持ちもありました。このまま試験に挑戦し続けていいのか……正直、何度も迷いました。そこでお義母さんに「このまま税理士試験を受け続けるか悩んでいる」と話してみたんです。
渡辺:たしかに家族に負担をかけてしまっていたら、後ろめたくなりますよね。でも、資格試験に向けて一生懸命頑張っている姿を目の当たりにしていると、みんな応援してくれたのではないでしょうか?
脇田:そうなんですよ! お義母さんが「せっかく成績が伸びているんだからもう少し続けてみたら?」と背中を押してくださりました。この言葉が大きかったです。そのおかげで、もうひと頑張りすることができ、念願叶って税理士試験に受かることができたのです。もしも、あの時「辛かったら辞めた方がいいんじゃない?」と言われていたら、正直諦めていたかもしれません。
渡辺:素敵なお義母さんですね!
脇田:本当に支えていただきました。辛かった時期を乗り越えることができたので、感謝しています。