スマートな体は「ぐっすり」から始まる

レプチンとグレリンのバランスが崩れることだけでなく、睡眠不足は基礎代謝にも影響してきます。

基礎代謝とは、生命を維持する活動に使うエネルギーのことで、一般的に成人の男性であれば1日あたり約1450キロカロリー、女性であれば約1100キロカロリーの熱量が使われているといわれています。

基礎代謝量が多ければ多いほど、人は太りにくくなりますが、この基礎代謝をアップさせる力を持つのが、睡眠中に出る成長ホルモンです。

成長ホルモンは深い眠りであるノンレム睡眠時、なかでも深睡眠のときに多く分泌され、細胞の回復などに力を発揮しますが、実は余計な脂肪を燃焼させる力も持っています。

つまり、毎日深く眠り、よい睡眠がとれていれば、それだけで基礎代謝がアップし、太りにくい体になる可能性があるというわけです。あれこれとダイエットを試す前に、まずはしっかりと眠って太りにくい体づくりをすることが大切です。

スマートな体は睡眠から始まるといっても過言ではないのです。

(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

白濱龍太郎(しらはま・りゅうたろう)
睡眠、呼吸器内科、在宅医療の専門クリニック「RESM 新横浜」院長。筑波大学医学群医学類卒業。東京医科歯科大学大学院統合呼吸器病学修了。東京共済病院、東京医科歯科大附属病院を経て2013年に「RESM 新横浜」を開設。「ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS テレビ)、「林修の今でしょ! 講座」(テレビ朝日)など、数多くのメディアに出演。「睡眠」の分野で今、もっとも注目を集める医師の一人。『病気を治したければ「睡眠」を変えなさい』(アスコム)など、著作も多数。

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