睡眠不足が「認知症」につながることも… …

睡眠がきちんととれていないと記憶の機能が低下するだけでなく、「アルツハイマー型認知症」のリスクになることが明らかになっています。

また、睡眠時無呼吸症候群がアルツハイマー型認知症のリスクになるということも報告されています。

アルツハイマー病は脳が萎縮し、知能や身体機能が衰えてしまう病気ですが、この原因となるのが、「アミロイドβタンパク質」という物質です。

このタンパク質が脳に溜まり、脳内の神経細胞を破壊してしまうのです。

アミロイドβタンパク質は、覚醒時に脳内で増加し、深睡眠時に排泄が高まることがわかっています。

睡眠障害で覚醒時間が増えてしまうと、アミロイドβタンパク質が脳内で増加しさらに排泄が効率よく進まないため、アミロイドβタンパク質が脳に沈着しやすくなり、アルツハイマー病の発症を高める可能性があるのです。

またその逆でアミロイドβタンパク質が沈着していると、睡眠障害が起こりやすくなるという研究報告も出ています。

アルツハイマー病の予防のためにも、ぐっすり眠ることは大切なのです。

(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

白濱龍太郎(しらはま・りゅうたろう)
睡眠、呼吸器内科、在宅医療の専門クリニック「RESM 新横浜」院長。筑波大学医学群医学類卒業。東京医科歯科大学大学院統合呼吸器病学修了。
東京共済病院、東京医科歯科大附属病院を経て2013年に「RESM 新横浜」を開設。「ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS テレビ)、「林修の今でしょ! 講座」(テレビ朝日)など、数多くのメディアに出演。「睡眠」の分野で今、もっとも注目を集める医師の一人。『病気を治したければ「睡眠」を変えなさい』(アスコム)など、著作も多数。

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