中学の授業をキッカケに株の楽しさに目覚め、学生時代に株式投資で数百万円稼いだ経験をもつ伊藤康史さん(仮名、22歳)へのインタビュー後編です。

学生時代は「バリュエーション」というかなり本格的な手法で投資を実践してきた伊藤さんに、これから気になる業界について聞いてみると、「30代、40代の女性の消費ですね」との返答が。

初心者におすすめの投資法などを交えて、これから注目の業界について深掘りします!

※インタビューは2017年3月に行われました。伊藤さんは2017年3月に大学を卒業し、4月から金融機関に勤めています

自分の強みを生かして投資をしよう

ーー初心者にお勧めの投資法とかあったら教えてもらえますか?

初心者はみんなわかんないと思うので、まずはわかる人に聞くということも大事です。自分のポジショントークとしてはもっとアクティブファンドを買ってもいいんじゃないかなって思うところはあります。何もわからなくて投資して大損して株が嫌いってなる人が本当に多いんで、それよりは最初にプロに預けてみて、同時に自分でもやってみて、成績を見比べつつ比較しつつ、自分はどういった強みがあるのかを知って、そこを生かしてやっていくのがいいのかなって思います。

俺の場合、今年格付投資情報センター(R&I)の「R&Iファンド大賞」で最優秀賞を受賞した「MHAM新興成長株オープン」という投資信託と成績を見比べていました。
 

ーーふむふむ、なるほど。

あとはお勧めの投資法って言ったらなんだけれど、実世界で起きていることが結局売上になっているので、そこに注目するのも良いと思います。

たとえば昔俺がけっこう注目していた脱毛サロンのミュゼプラチナム。RVHという会社があるんですが、RVHの株は、決算が絶対いいと思ったので買って、決算終わって落ち着いたら売りました。20~30%くらい上がりましたね。
 

ーー脱毛サロンですか!

脱毛している女性がめちゃめちゃ増えているっていうのは実感として思っていたんです。そういう身近な自分が持っているほかの投資家より先に得られる情報だったりとか、消費の状況っていうのをとらえて、この株価が伸びるんじゃないかってところを予測していくっていう、自分の強みを生かした投資はいいと思います。
 

ーー女子大生が身近にいるからわかったわけですね。

女子大生は水商売のバイトやパパ活とかそういうのやっていない限り、バイトでもせいぜい月10万円ぐらいしか稼げなくて全然お金がないはずなのに、月に2万とかかけて脱毛とかやっていた。普通から見たら狂気の沙汰なんですけど、でも彼女からすればすごくいいサービスなんだろうと思います。

必要としてて、ちゃんとお金を払う価値があると認識してる。そしたらやっぱり伸びますよね。
 

ーーあー、なるほど。でも、株価が上がって儲かることもあれば、逆もあるんですよね。いいと思っていたのに下がっちゃうとか。

そうですね。今持ってる株とかけっこう下がってて、マイナス5%くらい含み損抱えつつも別にまあいいかなって思っています。
 

ーーちなみにどういう系の株とか持っているんですか?

小さな化粧品の会社なんですけど、その会社って普通の化粧品会社と違って医療をもととした商品開発をしているんです。マーケティングがあまり上手じゃないんですが、これからのことに期待して投資するみたいな。まあ3倍くらいになればいいかなって思っています。

(写真=DAILY ANDS編集部)