「麻雀」にどのようなイメージを抱いていますか?タバコの煙が立ち込めている、夜を徹して行われる……など「不健全、アウトローな世界で好んで行われるもの」と思っている人もいるかもしれません。ところが最近、「論理的な思考力を鍛えるマインドスポーツ」として麻雀が高く評価されています。企業の採用活動などに用いられるほか、プロ競技としても猛スピードで進化を遂げているのです。なんとあのIT企業社長はプロ並みの腕前とか。そこで今回は麻雀の基本的なルールと、大人気を博している「Mリーグ」の魅力を紹介します。
麻雀の基本的なルールと競技の流れ
麻雀の歴史
麻雀は中国を起源として1,000年以上の歴史がある世界中で楽しまれているテーブルゲームです。昔は紙で作られた牌(パイ)でゲームが行われていました。
現代のスタイルになったのは1800年代後半といわれています。一般的な日本の麻雀は34種類の絵柄を4枚ずつ用いた136枚の牌で行われることが主流です。
基本ルール
プレイヤーは、それぞれに1~9までの数字が表現された萬子(マンズ)、索子(ソウズ)、筒子(ピンズ)に加えて四風牌と呼ばれる東・西・南・北、さらに白・発・中の三元牌を用いて絵柄をそろえアガリを目指すことが求められます。
ゲームは、原則として4人が同じ卓につき、持ち点をお互いに奪い合う形が基本です。
それぞれのプレイヤーは13枚の手牌を対戦相手に見えないように自身の前に置き、牌が積まれた山から1枚引いては不要な牌を1枚ずつ捨てる行為を繰り返します。
この手牌を決まった形に仕上げて“役”を作り、他者に先んじてアガリをものにすることで、役の難易度に応じて点棒を獲得することが可能です。
基本の流れ
一部の役を除き、プレイヤーは13枚の手牌で「4面子1雀頭」という形を作る(=役を作る)ことを目指します。
・面子(メンツ)
索子の123や萬子の567といった3連続の数字(順子・シュンツ)や筒子の888、字牌の東東東など同じ牌の3枚1セットで完成する組み合わせ(刻子・コウツ)のこと。
・雀頭(ジャントウ)
同じ牌2枚で1セット。
13枚の手牌があと1枚でアガれる状態になったことを聴牌(テンパイ)といい、自ら山から引き当てればツモアガリ、相手が捨てた牌でアガればロンアガリとなります。
ツモアガリの場合は自分以外の3人から役に応じた点棒をもらい、ロンアガリの場合はアガリ牌を捨てた1人から点棒をもらうといった具合です。これを所定の回数繰り返し1~4位までの順位をつけて争うのが基本的な競技の流れになります。
その他にも「ポン」「チー」「カン」など重要なルールがありますが、初心者の多くがつまずくのが“役”を覚えることの難しさと、麻雀ならではの特別な点数計算でしょう。
麻雀の覚え方と便利なサービス
ルールや役については、インターネット上の解説サイトを通じて学ぶことができます。飲みこみの早い人であれば、1~2日で重要なポイントを押さえることができるでしょう。一方で複雑な点数計算については麻雀歴の長い人でも覚えていない人もいます。
スマートフォンのカメラで画像を取り込むだけで点数を計算してくれるアプリもあるので、覚えるのが苦手な人はアプリを活用するのもよいでしょう。
いずれにせよ「難しいゲーム」とハードルを高くとらえず実際に麻雀を打ってみることが上達への近道の一つです。特に最初のうちは牌の美しいデザインや、きれいに並んだ手牌を見るだけでも、心が躍るに違いありません。
雀卓を囲んで4人のメンバーをそろえることが難しくても、現代では無料で気軽に天鳳(テンホウ)などのオンライン麻雀を打つこともできます。対戦することでより一層麻雀の奥深い魅力に気付かされますよ!