スマホの普及に伴い、最近ではスマホ向けの証券サービス「スマホ証券」が徐々に浸透しています。少額から取引できることや目新しいキャンペーンなどで20代、30代を中心に支持を集めていますが、今回はその中でもLINE証券の少額投資サービス「いちかぶ」について、その評価やメリット・デメリットをご紹介します。

LINE証券の特徴

まずは、LINEと野村ホールディングスが共同出資する「LINE証券」について確認していきましょう。

LINEアプリから気軽に投資ができる

LINE証券の1番の特徴は、その敷居の低さです。LINE証券では専用のWebサイトのブックマークや専用アプリをダウンロードする必要はなく、いつもの「LINE」を起動するだけで銘柄選びや購入などが完結します。

取引方法が選べる!1株数百円から投資できるものも

国内株式の取引方法は「現物取引」「信用取引」「いちかぶ」の3種類用意されています。特に1株単位から株式売買ができる「いちかぶ」では、株を数百円から購入することができます。

手数料が業界最低水準

LINE証券の主な取引の手数料は表1の通りです。現物取引では買付手数料を無料にして売るときにのみ手数料がかかることや、いちかぶでは手数料を無料にして基準価格にスプレッドを設けるなど、特徴的な手数料体系ですが、どの取引でも手数料は業界最低水準となっています。

表1.LINE証券の主な取引にかかる手数料

現物取引 買付手数料:無料
売却手数料:5万円まで99円、
10万円まで176円、50万円まで484円など
信用取引 売買手数料無料
いちかぶ 手数料無料
(ただし別途基準価格に0.2%〜
1%のスプレッドがかかる)
投資信託 購入手数料無料

LINE PayやLINEポイントに対応

LINE Payを使えば手数料無料で入出金が簡単に行えます。また、LINEポイントは1ポイント単位で入金できるほか、つみたて投資にも利用することができます。

>>LINE証券の詳細はこちら(公式サイト)

LINE証券のミニ株「いちかぶ(単元未満株)」とは

一般的に、株式は単元株という取引単位で売買され、日本の上場会社は100株を1単元としています。しかし、証券会社によっては100株単位でなく1株から取引できるミニ株または単元未満株というサービスを提供しているところがあります。

LINE証券では、「いちかぶ」というミニ株のサービスを運営しています。

「いちかぶ」では1株単位から取引でき、通常の株主と同じように配当金を受け取れるほか、条件を満たせば株主優待を受け取ることも可能です。

LINE証券の「いちかぶ」4つのメリット

1株数百円からの少額投資が可能

いちかぶでは、まとまったお金がなくても、数百円から投資を始めることが可能です。

例えば、1株3,000円の企業の株を買いたい場合、単元株(100株)単位の取引では最低でも30万円(3,000円×100株)のお金が必要になります。しかし、1株単位から取引できる「いちかぶ」であれば3,000円から購入することができるのです。

取引時間が長い

平日は21時まで取引できます(表2)。会社員の方でも帰宅後に取引することができるので、朝買った株を夜売るといった取引も可能です。

また、東京証券取引所の休憩時間(11:30〜12:30)も取引ができるので、仕事の合間のランチタイムでも株を買うことができます。

表2.いちかぶの取引時間(グループA)

日中取引 9:00〜11:20、
11:30〜12:20、
12:30〜14:50
夜間取引 17:00〜21:00

夜間に1株単位で取引できるのはLINE証券の大きな特徴となっています。

1,000以上の銘柄に投資ができる

有名企業の株はもちろん、中小型株や新興市場株も含め、1,000銘柄以上に1株から投資できます(2020年10月5日時点)。

株主優待も受け取れる

株主優待は企業が行う株主還元方法の1つで、会社が株主に対して自社製品や割引券を贈呈する制度です。

この株主優待の権利は単元株単位で株式を保有している株主が得られることが多いのですが、LINE証券の「いちかぶ」が取り扱っている銘柄の中には1株から株主優待を受け取れる会社もあります。

LINE証券の「いちかぶ」3つのデメリット

スプレッドがかかる

LINE証券の「いちかぶ」の取引コストは他の証券会社と異なり、「スプレッド」という市場価格との差額になります。このスプレッドの割合は時間帯によって変動します(表3)。

表3. 「いちかぶ」の時間帯別取引コスト

時間帯 9:00〜11:20 11:30〜12:20 12:30〜14:50 17:00〜21:00(夜間)
取引コスト 0.2%〜0.5% 1% 0.2%〜0.5% 1%

例えばスプレッドが0.2%の時間帯に取引を行うとすると、市場価格が1,000円の株の場合、購入価格は1,002円、売却価格は998円となります。

日中の取引手数料は非常に低い水準ですが、東証の休憩時間や夜間取引では1%と少し割高になります。

出金手数料がかかる

LINE証券から出金をするには、「LINE Payへの出金」とあらかじめ指定しておいた金融機関の「出金口座への振込」の2種類の方法があります。

LINE以外でお金を使いたい場合は出金口座を利用することになりますが、その際1回ごとに220円の手数料がかかります。

NISAは利用できない

NISAは運用益が非課税になるお得な制度です。しかし、残念ながらLINE証券では2021年3月現在NISAの取り扱いはありません。

LINE証券のいちかぶの評判・口コミ

LIIN証券「いちかぶ」で取引をしている人の口コミを紹介します。

少ない金額でできる!!

★★★★

LINE証券は少ない金額で始められるので、リスクが少なく、初心者の方が株に慣れていく手段としてはとてもいいと思います。しかし一方で、少ない金額であればあるほど配当金が少なくなってしまうので、がっつり稼ぎたいという方には向いていないような気がします。まず初めの一歩としてはとてもいいと思います!!

20代・男性

短期売買でも使える

★★★

LINE証券は、1株単位で取引可能な「いちかぶ」というサービスがあります。これを使って日経平均株価に連動する「値かさ株」を購入すれば日経平均株価が上がっているときに自分の持ち株は上がらないということは起こりません。ですから、私はスマホで簡単に操作できるこの会社で単元未満株をサクッと購入してサクッと売却しています。

20代・男性

優良企業の株を買える

★★★★

資本金が少額でも、ミニ株(いちかぶ)を利用すれば大手優良企業の株を買うことができます。慎重な投資をすることができるので、あまりリスクを背負いたくない場合や、初心者の方にはおすすめできるサービスだと思いました。しかし、売買のタイミングは自分で決めることができません。最適なタイミングを逃してしまうことが多いので、そこは気をつけなければなりません。

20代・男性

LINEポイントをお得に活用

★★★★★

LINE証券のミニ株(いちかぶ)は日本の有名企業を1株数百円から投資できることが魅力です。普段利用しているLINEアプリから投資できて、シンプルなデザインから直感的な操作が可能です。LINEが提供しているサービスなので「LINE Pay」を利用した入出金が可能。

30代・男性

少額でも試しやすい

★★★★★

LINE証券は特別なアプリをダウンロードしなくてもLINEアプリから手軽にアクセスできるのが魅力です。サイト内は見やすく操作しやすいし、1株単位で取引可能なミニ株(いちかぶ)ができるのもポイントです。少額でいいので初心者や投資の少ない方でもチャレンジしやすいです。

30代・女性

「いちかぶ」に向いているのはこんなタイプ

少額から投資を始めてみたい人

「いちかぶ」の1番のメリットは、なんと言っても少額から投資を経験できることです。いきなりまとまったお金を運用するのが不安な投資初心者にピッタリです。

スキマ時間に投資をしたい人

お昼の休憩時間や朝・夕の通勤時間で取引ができるのも「いちかぶ」ならでは。いちいちパソコンを起動しなくても、スマホがあればスキマ時間に取引が完結します。

株に興味がある人

投資は初めてだけど、株に興味があるという人にも「いちかぶ」は最適です。単位株未満とはいえ、配当はもちろん、条件を満たせば株主優待を受けることもできます。

気づけば保有する株価の動向をチェックしているでしょうし、少額といえど株主の気分になれるはずです。

LINE証券の口座開設方法

本人確認書類を準備する

事前に本人確認書類を準備しておきましょう。以下の組み合わせのいずれかが必要になります。

・マイナンバー通知カード+運転免許証
・マイナンバー個人番号カード
・マイナンバー入りの住民票の写し+運転免許証
・マイナンバー入りの住民票の写し+健康保険証

口座開設の流れ

<Step1.利用者情報の入力>
LINEアプリを開き、「ウォレット」の「証券」をクリックし、LINE証券をはじめると利用者情報の入力画面に進むので、必要な情報を入力します。

<Step2.携帯電話の認証>
携帯電話番号を入力すると、SMSで認証番号が送信されるので、その認証番号を画面に入力します。

<Step3.本人確認情報の入力>
はじめに準備した本人確認書類の組み合わせを選択します。スマホで顔とマイナンバー個人番号カードまたは運転免許証を撮影することで本人確認ができる「かんたん本人確認」を利用すると、最短で翌営業日から取引することができます。

顔を撮影したくない人や、マイナンバー個人番号カードまたは運転免許証を持っていない人の場合、郵便ハガキでの確認になります。

<Step4.暗証番号の設定>
6桁の暗証番号を設定します。

口座開設完了

口座開設手続きが完了すると、審査ののちLINEか郵便はがきでお知らせが届きます。取引開始手続きを行い、取引を開始しましょう。

>>LINE証券の詳細はこちら(公式サイト)

LINE証券で資産運用を始めよう

スマホで投資ができる「スマホ証券」の中でも注目を集めているLINE証券の「いちかぶ」をご紹介しました。身近なLINEというアプリ内で投資ができるため、資産運用には興味があるけど時間がなくて踏み出せない人や、大金を投資に回すのは怖いという人はLINE証券から資産運用を始めてみてもいいのではないでしょうか。

松岡紀史
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。
 

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