ニット・セーターの洗濯頻度は、一般的にどのくらいがよいとされているのでしょうか?「何回着たら洗いましょう」とは言い切れませんが、汚れがついてしまった時は当然早めに、また、ごわごわ感などの着心地で判断するのも一つの目安です。 ただし洗濯し過ぎると風合いが変わってしまうこともあるため、できるだけ回数は減らして大切にしたいですよね。そのために普段からできるちょっとしたケア、心がけを紹介します。

STEP1:脱いだ後は毛玉対策のブラッシング

ニット・セーターを着ているとどうしてもできてしまうのが毛玉です。着古しているようにも見えて、少し恥ずかしいですよね。そこで、脱いだ後は毛玉対策のケアをしてあげましょう。

毛玉対策の中でもシンプルで効果的とされるのがブラッシングです。 そもそも、ニット・セーターに毛玉ができてしまう原因は、ウールやアクリルなどのニット素材の性質にあります。着用している間に、繊維が摩擦を起こして絡まってしまうのです。 お出かけ前や、お出かけ後に、専用のブラシでブラッシングして繊維の絡みをほどいて毛玉ができにくくしてあげましょう。

続いて基本のブラッシング方法について紹介します。 専用ブラシにもいろいろありますが、馬毛や豚毛などの天然素材がきめ細かく繊維を傷めにくいのでおすすめです。化学繊維、合成繊維は静電気が起きやすい性質があります。 サイズは手に持ちやすいコンパクトタイプがよいでしょう。 また、植毛は目が粗いものではなく、ぎっしりと詰まったものを選ぶようにしてください。 詰まっている方がブラシも型崩れしにくく、長期間使えますよ。

ブラッシングする時は、ほこりを払うように、軽く繊維の表面を撫でます。力を入れると繊維を傷めるので「優しく」を心がけてくださいね。

STEP2:襟ぐり・アームホール部分は絞った布でたたき拭き

洗濯機で丸洗いする程ではない場合は、汗や皮脂が付きやすい部分をさっときれいにしておきましょう。 特に、顔や首が接する襟ぐりや、脇の部分であるアームホールは放っておくと黒ずんだり黄ばんだりしやすい場所です。これらの部分は「たたき拭き」をするのがおすすめです。 タオルを濡らした後、かたく絞ります。 そして、襟ぐりやアームホールなど気になる部分をトントンとたたくように拭きましょう。この時、こすらないように注意してください。 こすってしまうと汗などの汚れを広げてしまいますし、繊維が絡まって毛玉ができる原因にもなってしまいます。たたき拭きをした後は、水分を飛ばすことも大切です。