仕事や家事に追われて忙しく毎日を過ごしながら、「もっと自分らしさを大切にできる理想的な生活がしたいのに、このままでいいのだろうか」と悩む人は多くいます。

今回の記事では、理想的な生活の実現に近づけるために大切な要素について考察し、1日のスケジュール例を紹介します。

理想的な生活に近づけるための4大要素

理想的な生活に欠かせない要素とは何か、ご存じでしょうか。この段落では、理想的な生活に近づけるために意識すべき4つの要素を取り上げ、それぞれについてくわしく紹介します。

1. 自分の時間を作る

第一に、自分のための時間を持てるように、時間的なゆとりを作ることです。毎日、家事や仕事に追われる生活を続けていると休息時間が不足して疲れがたまってしまいます。

それだけでなく、趣味など好きなことをするために使える時間が足りなければ、精神的なストレスを解消したりリフレッシュしたりすることもできません。そのような生活は理想とは程遠いといえます。理想的な生活には「時間のゆとり」が欠かせないのです。

自分の時間を作るためには、仕事や家事の効率を向上させる等、いままでのやり方を見直して改善をはかる必要があるでしょう。

2. 充分な睡眠をとる

理想的な生活を送るためには心身のコンディションを良好に保つことが必須です。そのために最も大切な要素は良質の睡眠をとることといえます。

睡眠の質を良くするためには、まず、規則正しい生活を送りましょう。毎朝、同じ時間に起床して日光を浴びることにより、頭と体が目覚めて活動モードに入ります。日中に適度な運動をすることも体のリズムを整えるのに役立ちます。

起床してから14~16時間程度が経過すると、体は睡眠モードに傾いていくため、入眠しやすくなるような生活習慣を心がけましょう。部屋の照明を落とす、夕食は就寝の3時間前までに済ませる、寝る前の数時間はパソコンやスマートフォンなどの液晶画面を見ないようにするといった工夫をすると効果的です。

3. 栄養バランスのとれた食事をする

健康を維持するためには栄養バランスのとれた食習慣がとても大切です。ご飯やパン、麺類などの主食にくわえて、肉・魚や豆製品などのたんぱく質、野菜など、できるだけたくさんの品目を毎日食べるように心がけましょう。特に、緑黄色野菜は不足しがちのため、意識的に摂取することが大切です。温野菜などにするとかさが減って量を食べやすくなります。

また、少々のお酒やタバコもストレス解消法として必要という人もいるでしょうが、体に良いことはないため、量が増えすぎないように注意しましょう。

4. 適度に運動をする

元気なまま長生きすることも、理想的な人生を送るために大切な要素といえるでしょう。適度な運動をする生活習慣は免疫力を高めて健康長寿に導きます。「疲れているから動きたくない」と感じている人もいるかもしれませんが、じっとして動かないよりも軽く体を動かしたほうが心身の疲れを解消しやすいという説もあるのです。

運動といっても、わざわざ時間とお金をかけてジムなどに通う必要はありません。エレベーターを使って上がっていた場所で階段を使うようにする、バスや電車を利用して移動していた区間を1駅分だけでも歩くといった、毎日の生活の中でも無理なく運動をする機会はたくさん見つかります。適度な運動は良質な睡眠にもつながるため、負担にならない程度から生活に取り入れてみてください。

理想的な1日のスケジュール例

理想的な生活を送るために参考にしたい【1日のスケジュール】
(画像=Kajilyより引用)

理想的なスケジュールは人それぞれですが、ここでは1つの例を紹介します。この例を参考に、自分のライフスタイルに合わせて時間や順序をアレンジしてみてください。

6:30 起床&朝食

日の出の時間は季節によりますが、最も日の出が遅い冬至でも7:00前後には明るくなります。朝日を浴びて自然に目を覚まし、起床する習慣が理想的です。また、日本人の平均的な起床時間は6:00~7:00といわれており、多くの人のライフスタイルに合うスケジュールといえます。

また、早起きして出勤準備に余裕を持てることも、1日の始まりとして大切です。さらに、朝食をしっかりと食べることによって血圧が上がり、心身が活動モードに入ります。

8:30 1駅分を歩いて通勤

出勤時間に余裕があれば、1駅分くらいの距離を歩いて通勤するのがおすすめです。1駅分くらいを歩けば、およそ30分程度のウォーキングになります。遅刻しないようにと思えば否応なしにスタスタと歩けるので、日常生活に取り入れやすい運動法といえます。週に2回だけジムで運動をするよりも、毎日30分歩くほうが習慣として続けやすいのではないでしょうか。

12:00 手作りのお弁当を食べる

忙しい生活の中では冷凍食品やレトルト食品などは助かる存在ですが、健康のためには、あまり加工食品に頼りすぎないようにしましょう。加工食品は体の冷えにつながり、健康に少しずつダメージを与えるといわれています。

健康のためにも、できるだけ体を温める食材を食べるようにしましょう。そのためには、季節の食材を活用した手料理が最適なのです。職場でのランチにも、なるべく、手作りのお弁当を持参するのがベターです。お弁当には節約やダイエットにも良いといううれしい効果もあります。

19:00 帰宅して夕食

ランチと同様、夕食でも栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。そのためには、季節の新鮮な食材を使った自炊が適しています。

注意点として、夕食は朝食やランチよりもボリュームを控えめにしましょう。食べた後は寝るだけなので、食べ過ぎは肥満の原因となるだけでなく、消化にエネルギーを使うことで睡眠の質が下がります。できれば、就寝の3時間前までに夕食を終えましょう。

20:30 入浴

寝つきを良くするためには、入浴のタイミングが大事といわれています。体温を一時的に上げると、体内温度が下がるタイミングで眠くなり、入眠しやすくなるのです。就寝時間の2~3時間前に、シャワーだけでなく湯船にしっかりとつかる入浴方法が理想的です。38度くらいのぬるめのお湯なら30分前後つかるほうが良いですが、時間がない場合は42度くらいの熱めのお湯にすれば5分程度でも寝つきを良くする効果が期待できます。

21:00 自由時間

1日の中で少しでも自分の好きなことに費やす時間を持つと、充実感を得られます。読書や映画鑑賞でも良いですし、スキルアップのために勉強をするのも良いでしょう。あるいは、この時間帯に洗濯や掃除などの家事を済ませてしまうことで、朝の時間にゆとりを持たせることもできます。

お風呂上りに軽いストレッチをすることも、寝つきを良くするために効果的です。ストレッチは心身をリラックスした状態に導きます。また、ストレッチを寝る前の習慣(入眠儀式)にすることより、「これから眠る」モードに心身を切り換えやすくなります。

23:00 就寝

翌日に向けて、早めに布団に入るようにしましょう。必要な睡眠時間には個人差があり、一般的には6~8時間程度といわれていますが、日中に眠くならない程度の睡眠時間をとれていれば問題ないという説もあります。

快適に眠るためにはパジャマや枕等を自分の体に合ったものにすることも大切です。また、できるだけ光と音をシャットアウトしたほうが熟睡できます。