掃除をしないと、買い物に行かないと……。やらないといけない家事が多すぎて、ストレスを感じてしまう人も多いのではないでしょうか。やらなきゃいけないと思えば思うほど、家事が嫌いになってしまうものです。

「なんで私はこんなに家事が嫌いなんだろう」「ストレスなく、家事をこなしたい」という人に向けて、この記事では家事が嫌いな人の心理と、家事嫌いを克服する方法を紹介します。

家事が嫌いな人の心理とは?

「家事がどうしても好きになれない」「家事なんてやりたくない」という人も多いですよね。もしかしたら、「家族のために家事をするのが幸せ」という人のほうが少数派かもしれません。そこで、家事が嫌いになってしまう人の心理を紹介します。

「家事はキリがない」と感じる

仕事には目的があり、ゴールが明確です。例えば、3件の営業ノルマをこなす、13時までに書類を完成させる、などです。目的が見えていれば、それをこなすことで仕事は完了します。一方、家事には終わりがありません。やろうとすれば、窓拭きや換気扇掃除をしたり、料理の品数を増やしたり、どこまででも手を加えることができてしまいます。終わりがなく見返りもないので、やりがいを覚えづらくなってしまうのです。

母が不機嫌そうに家事をしていた 「なぜだかわからないけど、なんとなく家事が嫌い」という人は、もしかしたら幼い頃の記憶が関係しているかもしれません。自分の母親が不機嫌そうに家事をしていた記憶はありませんか。いやいや家事をしている姿をみていると、知らず知らずのうちに「家事は嫌なもの」という意識が刷り込まれていきます。「誰かのために自分を犠牲にして家事をやっている」という意識があり、家事に悪い印象を持つ原因の1つになってしまうのです。

家事よりも仕事をしたい

家事そのものが嫌いというよりも、仕事のほうが楽しいと感じ、家事が面倒になってしまう人もいます。人には向き不向きがあり、家事よりも仕事のほうが効率よくこなせる人もいるでしょう。「もっと仕事をしたい」という人にとっては、家事にかける時間が無駄に感じられてしまいます。

とくに、結婚して子どもができる前、バリバリ仕事をしていた女性に多い傾向があります。家事や育児のために時短勤務をしなければならず、昔のように残業しながら、仕事に没頭することは難しくなってしまうのです。

家事を「価値のない仕事」だと思っている

「毎日、お母さんが美味しいご飯を用意して、洗濯して畳んでおいてくれる」という環境で育ち、母親が家事をやってくれるのは当然だと思っていた人も多いでしょう。「家事はお母さんがやってくれて当たり前」という気持ちがあると、家事を価値のない仕事に感じてしまいます。価値のない仕事を、いま自分がやらなければならないという状況にあると、家事をすることが嫌いになってしまうでしょう。

頑張っても気づいてもらえない

子育ての合間に、掃除や洗濯、夕飯を作って、猫の手も借りたいほど忙しい毎日。一生懸命頑張っても、パートナーに何をしたか気づいてもらえないと悲しくなりますよね。パートナーが「相手が家事をするのが当然」と思っていると、家事をしたことに気づきにくいものです。むしろ、「やってない家事」に目がいきがちになるでしょう。誰にも評価されず、感謝してもらえないと、モチベーションを保つのが難しくなってしまいます。

家事嫌いになる原因

家事はやりがいを感じにくく、なんとなく嫌なイメージがついている人も多いでしょう。家事を嫌々やらなければならないのはつらいですよね。なぜ家事が嫌いになってしまったのか、考えられる原因を紹介します。

掃除道具や洗剤を無駄に買ってしまう

家事を少しでも楽にしようとして、便利そうな掃除道具をたくさん買ってしまう人もいます。一見、やる気の出そうな行動に思えますが、実は買うだけで満足してしまっているケースも多いのです。ダイエットしたいと思ってダイエット本を買っただけで満足してしまうのと似ています。洗剤や掃除道具はシンプルなものがおすすめです。少しの掃除道具しかなければ、選ぶ時間もかからずにさっと掃除を始めることができます。

いやいや家事をやらされていた

家事をやったらイライラしてしまう原因は、もしかしたら子どもの頃の思い出に原因があるのかもしれません。子どものころ、いやいや家事をやらされていた記憶があり、家事にいい思い出がない人も多いのではないでしょうか。「手伝いなさい!」と言われて断ると、喧嘩になって、くつろいでいるほかの家族に当たってしまうことも。「家事をやらないと怒られて嫌な思いをする」というイメージがあると、大人になったときも家事自体に嫌なイメージがついてしまいます。

「家事は女の仕事」と押し付けられる

「男が外で働き、女は家を守る」と表立っては言わないものの、その意識がまだまだ根強く残っています。そのため、「家事は女がやって当たり前」と全てを押し付けられる妻が多いのも事実。家事の負担が妻だけに偏ると、家事自体が嫌いになってしまうのは当然の心理です。さらに、自分だけ家事をしないでテレビをみている夫をみると余計に腹が立ちます。その結果、家事をしていてもイライラしてしまい、家事をしたくなくなってしまうのです。