多肉植物は金のなる木?

これだけブームになると、ビジネスのニオイを嗅ぎつける人も増えてきたようだ。すでに、多肉植物を専門とした通販サイトが数多く登場。花全般を扱う通販サイトでも、多肉植物の写真を大きく前面に出したものが多い。どのサイトも非常にカラフルで、上質な写真を掲載し、購買欲を刺激する。

関連商品も続々と出ている。光量が少ない室内で育てても型崩れしないよう、安定して強力な光を出すLEDを搭載したプランター「グリンテリア」(1万3796円税別)が人気だ。また、多肉植物は100円ショップで売られているグッズとも親和性が高く、ココット皿、ブリキ缶、カラーサンド、ウッドボックスなどと組み合わせてオシャレに飾れると紹介されている。

一方、自分で増産し、販売する「素人」も出てきた。多肉植物は株分けすることで増産することが容易なためで、最近テレビで紹介されていたハオルチアを栽培しているサラリーマンは「小遣い稼ぎのつもりで始めたが、ネットオークションに出すとすぐに高値で売れ、給料より稼いだことがある」と話していた。

ハオルチアを培養するキットも開発されていて、売れているとのことだ。多肉植物は「金のなる木」なのかもしれない。

それにしても、ここまで高値がつけられるようになると、もはや多肉植物のポジションは将来的に「盆栽」に匹敵するかもしれない。盆栽は日本発の観葉植物としてフランスやイタリア、オランダなどで絶賛され、パリの中心地にはアンテナショップまである。

多肉植物は現在、毎年数百種類の新品種が発表されている。模様や形の美しい個体を育成した日本産は世界でも圧倒的優位の存在という。盆栽と同じく、多肉植物も日本発の美しい改良品種が世界を席巻する日が来るかもしれない。

文・飛鳥一咲(フリーライター)/ZUU online

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