【阿波弁】日常会話で使われる定番の方言15選

徳島の方言一覧|他県民に通じない阿波弁や標準語の言い方を例文付きで!
(画像=『SHIORI』より引用)

① てれこ

「てれこ」は「逆さま・ちぐはぐ・真逆」という意味です。物やスケジュールなどが逆になって間違っている時に使います。この言葉は関西でも使う地域があるようです。

例文:この服てれこになっているよ。
標準語:この服裏表逆になっているよ。

② あずる

「あずる」は標準語で言うと「てこづる」という意味です。てこづったときに「あずる」と言います。

例文:あの仕事、もうあずってあずって。
標準語:あの仕事にとてもてこづっててこづって。

③ いける

「いける」は標準語で言うと「大丈夫」という意味です。控えめな感じがかわいいですね。またこの「いける」は関西でも使われます。

例文:今日夜の飲み会いける?
標準語:今日夜の飲み会大丈夫?

④ がい

「がい」は標準語では「強い」という意味で、阿波弁独特の方言になります。徳島に行く際には覚えておくといいですね。

例文:あのサッカー選手がい!
標準語:あのサッカー選手強い!

⑤ かんまん

「かんまん」は、その言葉だけ聞くと熟語の”緩慢”のような意味だと思われがちですが、実は「かまわない」という意味になります。なまりがあってかわいいですですよね!謝罪された時なんかに「かんまん」と言ってあげましょう!

例文:そんなん、かんまんけん。
標準語:そんな事、かまわないから。

⑥ つまえる

「つまえる」は標準語で「片付ける」という意味になります。阿波弁に慣れていない人にとっては分かりにくい定番の方言です。

例文:このおもちゃ、つまえといて。
標準語:このおもちゃ、片付けておいて。

⑦ めぐ

まるで女の子の名前みたいですが、「めぐ」は標準語で「壊す」という意味になります。

例文:自転車をめいでもーた。
標準語:自転車を壊してしまった。

⑧ かく

「かく」は標準語で「運ぶ」という意味になります。阿波弁を知っていないとわからない方言です。

例文:この箪笥をかいて。
標準語:この箪笥を運んで。

⑨ せこい

「せこい」は一般的には「けち」という意味で使われますが、阿波弁では「苦しい」という意味になります。

例文:せこいけん、ゆっくりするわぁ。
標準語;疲れたからゆっくりするわぁ。

⑩ちょんでえ

かわいい表現のように聞こえますが、実は喧嘩の時に使う、すこし汚い方言です。標準語で「言ってるんじゃないか」という意味です。「ちょんでえ」と喧嘩中に言われると確かにビクッとしますね!

例文:そやちちょんでえ。
標準語:そうだって言ってるんじゃないか。  

⑪ おっきょい

標準語で「大きい」という意味になります。徳島ならではのかわいさがあります!

例文:今日のおつっきょさん、おっきょいでー。
標準語:今日のお月さん、大きいよ。

⑫ しわたれこい

標準語で「しぶとい」「粘り強い」と言う意味です。

例文:まだ練習しとるけん、したわれこいの。
標準語:まだ練習してるんやから、しぶといねぇ。

⑬ ざっとしとる

「ざっとしとる」は「いいかげんな」というネガティブな意味で使われます。「ざっしとる」と聞くと少し汚い印象を持ちますね。

例文:この人ざっとしとる、もうめげてもた。
標準語:この人いいかげんやし、もうめげてしまった。

⑭ もんた

「もんた」は標準語で「帰った」という意味です。「いぬ」の過去形となる「いんだ」も、「帰る」の過去形で同じように使います。

例文:今もんたよ〜。
標準語:今帰ったよ〜。

⑮ はしかい

「はしかい」は「かゆい」「むず痒い」という意味です。虫刺されなどでかゆい時に使用します。

例文:蚊に刺されてはしかーてしゃあないわー!
標準語:蚊に刺されて痒くて仕方ないよー!