結婚していても家事が嫌いという女性は意外と多いもの。家事の途中でふと、「毎日同じことの繰り返し」、「きりがない」、「大変な割に無報酬」等の虚しい気持ちにおそわれることもあるのではないでしょうか。

そもそも家事には向き不向きがあるため、家事が嫌いでも自分を責める必要はありません。家事が嫌いな場合は、無理に自分のスキルを上げようとするのではなく、いかに家事の負担を減らせるかを考えるほうが毎日が楽になりますよ。この記事では、家事嫌いを克服できる「時短家事」について、具体的なテクニックの例を挙げて説明します。

家事嫌いを克服できる「時短家事」とは?

働きで家事も育児もこなしている女性の場合、1日があっという間に過ぎてしまうこともありますよね。1日どころか、1週間すら早いと感じている人もいるかもしれまません。家事や育児に追われ、なかなか自分の時間が取れない人の強い味方が「時短家事」です。

時短家事とは、効率性を重視して家事のやり方を見直すことです。よく誤解されがちですが、時短家事は家事をサボることではありません。時短家事のやり方が身に付けば、その分だけ自分のために使える時間を増やせます。家事や育児以外の自分の趣味の時間を作ったり、睡眠時間を増やして体を休めたりすることもできます。

たとえ30分でも、1日のどこかで心身共にリラックスできる時間を作ることができれば、気持ちに余裕が生まれやすくなるのではないでしょうか。

時短家事テクニック:心がまえ編

今まで時短家事を試したことがない人の場合、いきなり実践に移ってもなかなかうまくいきません。時短家事を成功させるためのコツは、まず家事に対する考え方自体を変えてみることです。ここでは、時短家事を行ううえで、欠かせない3つの考え方について説明します。

家事のハードルを上げすぎない

まず、家事に完璧さを求めすぎないことです。「常に家をきれいにしておかねば」、「栄養満点の食事を用意しなければ」等と、家事のハードルを上げて自分を追い込んでしまっていませんか。時短家事においては、家事のハードルを上げすぎず、適度にズボラ家事を許容することも大事です。

たとえば、毎日掃除機をかけなければと思わずに週に2~3日程度に減らす、一汁三菜にこだわっていた食事をもっとシンプルにしてみるといったことだけでも、日々の生活が楽になります。家族の一員が毎日ストレスを抱えながら完璧な家事をこなすことよりも、適度に手を抜いて家族全員にとって程よく快適な生活が保たれることのほうがずっと健全ではないでしょうか。

便利アイテムを使う

家事嫌いを増長する要因のひとつが、仕事量の多さによる家事の負担感です。実際、部屋の掃除ひとつとっても、やるべきことを挙げたらキリがありません。

こうした家事の負担感は、機能性の高い家電を活用することで大幅に軽減されます。共働き世帯の増加等によって、家事をサポートしてくれる家電へのニーズは年々高まっています。従来と比べて種類も豊富になり、リーズナブルな値段の商品も増えていますので、家事嫌いな人はこうした家電を積極的に使っていくとよいでしょう。

たとえば、ロボット掃除機や自動調理器を使えば、自分の代わりに家電が掃除や調理をしてくれます。その間に外出したり、別の用事を済ませたりできるのでとても効率的ですよね。このほか、洗濯に加えて衣服にシワができにくいように仕上げてくれる乾燥機付き全自動洗濯機を使えば、洗濯物を干す手間が省けます。マンションの場合は、食器洗いから乾燥までをすべて自動で行ってくれる食器洗い乾燥機を標準装備した物件も増えています。

第三者に頼る

自分ですべてをこなそうと思わないことも大事です。家事能力が高い人に多いのが、すべてを自分でこなしつづけた結果、疲労困憊して家事が嫌いになっているケースです。ひとりで抱え込まず、家族で分担したり、ときには実家や義実家に頼ったりすることも大切です。

ただし、身内に頼むのはかえって気が引けるという人もいるでしょうし、そもそも近くに身内が住んでいないケースもありますよね。その場合は、家事代行サービスを検討してみてはいかがでしょうか。家事代行サービスであれば、プロが自宅に来てくれ、身の回りの家事全般を行ってくれます。人間関係に気を遣うことなく、高いノウハウを持つ専門家に苦手な家事を委託できるので、心身共に楽になります。

時短家事テクニック:掃除編

家事嫌いでもできる【カンタンお掃除術】
(画像=Kajilyより引用)

時短家事に取り組むうえでの心がまえを理解したところで、ここからは具体的な時短家事テクニックについて説明していきます。まずは、家事の中でも苦手だと感じている人が多い掃除に関する時短家事テクニックを紹介します。

部屋にあるモノを減らす

掃除をする手間を減らしたいのであれば、まず部屋に置いている物の断捨離を行いましょう。部屋に物が多いと、掃除機をかけるときにもわざわざ避けたりどかしたりしなければなりません。たとえば、単に飾っているだけの小物や床に置いたままのおもちゃ等、不要なものを思い切って捨ててみましょう。不要なものを捨てるだけで部屋がすっきりと片付き、部屋が広々として見えます。

いつか使うかもしれないので捨てられない場合は、棚の中や引き出し等、できるだけ見えないところに物をしまいましょう。物を出しておくよりも部屋に埃が溜まりにくくなり、部屋がすっきりするので急な来客にも対応しやすくなります。できるだけ不要な物を省いて暮らすミニマル生活を目指すことが、時短家事の第一歩です。

使ったモノは定位置に戻す

使った物を都度、定位置に戻すようにするだけでも、掃除はかなり楽になります。定位置に戻すだけというとシンプルに聞こえますが、継続するのは案外難しいものです。

継続できない理由のひとつが、物の収納場所が定まっていないことです。都度、定位置に戻すことを徹底したい場合は、それぞれの収納場所を決めて家族で共有しておくことをおすすめします。そうすることで部屋が常に散らかっているという状況を未然に防ぎやすくなり、掃除の頻度も減らせます。特に、掃除が嫌い、整理整頓が苦手という人ほど、物の収納を心がけることが大事です。

お風呂とトイレは使う度に掃除する

水回りの掃除の中でも苦手な人が多いのが、お風呂とトイレではないでしょうか。特に、長く放置された汚れは落ちにくく、黒ずみやカビは見た目にも不快です。そんな場所がいくつも溜まっていると掃除をするのが嫌になってしまいますよね。

お風呂とトイレの掃除を楽にするコツは、使うたびに軽く掃除することです。お風呂であれば、入浴後に壁や浴槽の水分を拭き取って乾燥させるというひと手間で、カビが発生しにくくなります。トイレの場合は、使用後に便器をブラシでこすったり、手洗い場や鏡を拭いたりすることを習慣化させましょう。こうした数分程度の簡単な掃除を日々行うことで、頑固な汚れがつきにくくなります。