貯蓄だけでなく投資も視野に入れよう

30代から考えないと間に合わない!?定年退職後の老後資金
(画像=olivier-le-moal/stock.adobe.com)

今は超低金利時代なので普通預金や定期預金では、なかなかお金が増えません。そこで投資をして「お金に働いてもらう」のも1つの選択肢です。

投資で老後に備えるなら、「つみたてNISA (ニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」など税制優遇制度の活用を検討しましょう。このつみたてNISA やiDeCoは、長期・分散・積立が可能で、リスクを抑えつつ長期的な資産形成に取り組むための制度です。ここからは、それぞれの制度の特徴やポイントを解説します。

つみたてNISA(ニーサ)

つみたてNISAとは、一定の条件の中で毎年40万円までの投資で得た運用益が非課税になる「少額投資非課税制度」です。最長20年間適用されるため、最大800万円分を非課税で運用でき、長期投資に向いています。

投資対象は、国が定める基準に適合した長期・分散投資に適した投資信託です。投資信託は、1つの商品を保有するだけで、国内外の株式や債券など複数の資産に分散して投資ができる金融商品です。

月額1,000円など少額から積み立てられるため、初心者でもスタートしやすいといえるでしょう。また、積み立てたお金はいつでも引き出せるため、突然の出費にも対応できる自由度の高さも魅力です。

ただし、投資である以上、必ず利益が出るとは限りません。損をするリスクがあることも理解して余裕資金を投資しましょう。

iDeCo(イデコ)

iDeCoとは、掛け金を自分で運用しながら積み立てていく私的年金制度です。一定の条件において月額5,000円から積み立て可能で、積み立てたお金は、原則60歳以降に年金または一時金として受け取れます。公的年金だけでは不安な人は、iDeCoを活用して老後の収入源を確保しておくと安心です。

iDeCoには、税金に関する3つの優遇があります。

1つ目に、掛け金が全額所得控除の対象になることです。iDeCoに加入すると、毎年の年末調整や確定申告の際に、支払った掛け金を控除した上で所得税が計算されます。所得控除では、年収が高い人ほど節税効果が高くなる傾向があります。

2つ目に、運用利益が非課税になることです。通常、投資から得た利益などには20.315%の税金がかかりますが、iDeCoの運用利益には税金がかかりません。

3つ目に、「退職所得控除」「公的年金等控除」が適用されることです。そのため、年金の受け取り時にも、一定額までは税金がかかりません。

iDeCoでは、3つの税金の優遇により、効率的に資産を増やすことができるでしょう。ただし、積み立てNISAとは違い、60歳までは原則引き出しができません。そのため、掛け金の設定には十分注意しましょう。

また、こちらも必ず利益が出るとは限りません。損をするリスクがあることも理解して当面は使う予定のない余裕資金を投資しましょう。

早めの資産形成で豊かなセカンドライフを!

理想のセカンドライフを送るには、早期からの準備が肝心です。早いうちからコツコツと積み立てることで大きな資産を築き、将来の不安を払しょくすることにつながります。まずは資産形成に向けて、若いうちから着実な一歩を踏み出してみてください。

提供・UpU

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