スーパーに行くと、「レモン〇〇個分のビタミンC」と書かれているいろんな商品を見かけます。
なぜビタミンCの量を説明するのに「レモン」が出てくるんでしょうか?
そして、レモン1個分のビタミンCって、実際、他の食べ物(果物)と比べて多いのでしょうか?
さて、早速ですが問題です。
「ビタミンC」は、どんな味がするでしょう?
A:すっぱい味
B:甘い味
C:恋の味
D:その他
正解は、D:その他(無味)、でした!
(「私の場合、恋は無味だ」という方はCでも正解)
続いて第2問。
「ビタミンC」は、どんな色でしょうか?
A:黄色
B:赤色
C:恋色
D:その他
正解は、D:その他(無色・透明)、でした!
(「私の恋の行方は不透明だ」という方はCだと不正解)
上記の2問、すごく素直で純粋な方は、ビタミンCは「黄色」で「すっぱい」と思ってるはずです(そんな純粋な方、素敵です)。
じゃあ、なぜビタミンCは「黄色」で「すっぱい」と思ってしまうのかというと・・・、
ビタミンCを想起させる「レモン」が「黄色」で「すっぱい」からです!
※ちなみに、レモンのすっぱさの原因は、クエン酸です。
では、なぜ「レモン」と聞くと、「ビタミンC」を思い浮かべてしまうのでしょうか?
なぜビタミンC含量の説明に「レモン」を使うのか?
理由は大きく2つあると考えています。
1.レモンのビタミンCの量は、キリが良い
レモンに含まれるビタミンCの量は、
- 可食部100gあたり、100mg
・果汁100gあたり、50mg
と、疑いたくなるレベルでキリが良く、覚えやすい数字です。
このように、ちょうどいい数字、ということから、ビタミンCの量を説明するのに、レモンは適切であると考えられます。
なお、レモン1個当たりの重量は約120gであり、レモン1個に含まれる果汁の量は約30%であることから、
レモン1個の果汁に含まれているビタミンCは
50mg×120g/100g×0.3(30%)≒20mg
と計算されます。
「よって、レモン10個分のビタミンC」と書いてあったら、20mg×10=200mgのビタミンCが含まれている、ということです!