辛いものは、
「苦手!」という人と、
「すごく好き!」という人とでわかれるように思います。
私はかなり好き!というタイプで、
家の近くにある激辛ラーメン屋さんによく行くのですが、
ほんとに辛いので体が受け付けず、高確率で翌日お腹をこわします。
しかし、「明日お腹をこわすんだろうなぁ」と思いつつも、
なぜか食べたくなりまたお店に足を運んでしまうのです!
これはいったいなぜなのでしょうか?
そもそも辛味ってなんだっけ?
辛”味”って言ってるくらいなんだから、味覚の一つだよね?
と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、
実は、辛味は味覚ではありません!
広い意味では味覚と言えるのですが、
学問上定義される「5つの基本味」に辛味は含まれず、痛覚の一種とされています。
※甘味、塩味、酸味、苦味、うま味を基本五味と呼びます。
※詳細は味の分類~5つの基本味「五味」~を参照。
この話をすると、
いやいや辛味って結構代表的な味なんだから、基本5味に入れてあげなよ!
って思っちゃいますが、
代表的だから、とか好みで5味を定義しているわけではありません。
基本5味と辛味では、感知する細胞(受容体)が違うため、定義が異なっているのです。
具体的には、
5味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)は、味蕾(みらい)と呼ばれる細胞の集合体により感知され、
辛味は、TRPV1(トリップ ブイワン)、TRPA1(トリップ エーワン)という受容体により感知されます。
TRPV1(トリップ ブイワン)はカプサイシン受容体や熱刺激受容体とも呼ばれ、とうがらしなどの口の中がヒリヒリするような「ホット系」の辛味を感知します。
TRPA1(トリップ エーワン)は冷刺激受容体とも呼ばれ、わさびやからしなどのツーンとくるような「シャープ系」の辛味を感知します。
辛味がやみつきになる理由
ノースウェスタン大学の雑誌でブログの『Helix』では、
辛いものを食べるとエンドルフィンとドーパミンという脳内物質(神経伝達物質)が放出される、
と報告しています。
エンドルフィンとは
エンドルフィン(β-エンドルフィン)の効果をわかりやすく言うと、
・快感!
・痛みを抑える!
の2点です。
興奮や快感を覚えた時や美味しいものを食べた時、あるいはその逆でストレスや苦痛に襲われた時などに放出されます。
マラソンの「ランナーズハイ」と呼ばれる現象にはエンドルフィンが深くかかわっていると言われています。
ドーパミンとは
ドーパミンの効果をわかりやすく言うと、
・やる気アップ!
です。ドーパミンが不足すると、意欲の減退や運動機能の低下、抑うつ感、不安感などの症状が出ると言われています。