注目すべき指標はどれ?
米ドルの為替レートは重要度の高い各種指標が発表される際に大きく変動することがあります。ですから、米ドルを資産として運用していくのであれば、各指標の特徴を理解しておくことが肝要です。
雇用統計
雇用統計とは、米国労働省が毎月発表する雇用者に関連した統計のことです。市場関係者から特に注目されるデータは「失業率」と「非農業部門雇用者数」の2つです。また、雇用統計のデータそのものに加えて、統計に対するFRBの反応を世界中の為替市場関係者は注視しており、その反応によって為替レートが大きく変動することがあります。
消費者物価指数
消費者物価指数とは、米国の労働統計局が毎月公表する消費者の購買に関わる統計データのことです。国内における消費の推移やインフレ・デフレの発生を判断する指標となっています。急激なインフレもしくはデフレが起きていると判断された場合、FRBは何らかの金利政策を講じることになるため、為替レートにも大きな影響を及ぼす可能性があります。
貿易収支
貿易収支とは、米国の商務省が毎月発表する輸出入に関わる統計データのことです。貿易収支が改善して黒字が拡大すると、対外通貨に対して米ドルが高くなる傾向があります。
ISM製造業景況指数
ISM(全米供給管理協会)製造業景況指数とは、ISMが製造業の購買担当者を対象として行ったアンケートに基づく景気の先行指標です。指数が50%を超えると景気は好調で、50%未満なら景気は後退すると判断されます。対象となる企業数は300社以上であることから、景気の先行きを判断するうえで信頼性が高いデータと見なされています。
通貨の特徴を知って資産を守ろう
流動性や流通量、米国の持つ世界的な経済的影響力を考えると、米ドルの持つ資産価値は引き続き高い状態を維持していくと予測できるでしょう。こうした背景から、富裕層は資産防衛の観点で米ドルをファーストチョイスとしていると考えられます。外貨を保有するときは、通貨の特徴をきちんと調べ理解しておくことが大切です。
提供・UpU
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