キャンセル時には新たな「発券用コード」が発行される
航空券の購入後、予定が変わってキャンセルしたくなった場合はどうするか?
株主割引で予約・購入した航空券は予約便の出発15分前まで予約変更・取消可能だが、購入後は区間変更ができない(逆区間も含む)。また、株主割引券の有効期間後の便へは変更できないので注意が必要だ。
予約取消の場合、手続きにより航空券代金は払い戻しとなる。このとき、予約便出発前なら取消手数料は無料だが、出発後なら航空券1枚(1区間)ごとに430円の手数料がかかる。
またその際は、すでに使用してしまった「発券用コード」の代わりに、払い戻し窓口にて「株主割引代替券」の発行、または「株主割引代替券発券用コード」の案内がなされる。新たに株主割引で予約するときは、これを使えばいいわけだ。
「株主割引代替券発券用コード」を忘れたりして改めて確認したい場合は、JAL公式サイトの「eチケット(航空券)検索」で確認できる。
株主割引料金が割安でないケースもある
さて、ここからがタイトルの「賢い使い方」ということになってくる。つまり、100株以上の株主となって株主割引券を入手した後、使うかどうかで迷う状況が出てくるのだ。
たとえば、先ほど挙げた4月10日の羽田-那覇便でいうと、株主割引だと大人2万2,900円となるわけだが、特定便を3日前まで予約することで利用できる「特便割引3」の料金なら、便によっては2万400円となる。もっと早い予約ならさらに安い便もあるので、これなら株主割引よりもそちらを選んだほうがいいだろう。
また、沖縄へ行くのなら、成田-那覇、関空-那覇といったLCC(格安航空会社)就航路線であれば、1万円を切る料金になることも珍しくない。たとえば、同じ4月10日でいうと、ジェットスター成田—那覇便に5,790円で乗れる便がある(3月16日現在)。
つまり、株主割引券の使いどころとしては、特便割引の設定されていない便を利用したいときや、搭乗日直前に航空券を予約するとき、または、LCCの未就航路線を利用するときということになるだろう。ここで最初に話は戻るが、特に沖縄離島便や鹿児島離島便を使いたい人には使い勝手の良いものとなる。
それに当てはまらず、使い道のない株主割引券はどうするか? 知人などに譲るか、ネットオークションに出品するか、金券ショップに売却するというのが一般的だろう。
金券ショップでの買取相場としては1枚3,500~4,500円。有効期限が近くなると安くなってくるので、使う予定がないなら早めに売っておきたい。なお、JAL公式サイトには、株主割引券は株主以外でも使えると記載がある。
逆に金券ショップなどで株主割引券を購入すれば、株主になることなく株主割引だけを受けることもできる。金券ショップでのJAL株主割引券の販売価格は時期にもよるが、4,500~5,500円と考えればいいだろう。
人数制限なしのツアー割引券も魅力的
JALの株主優待では、株主割引券以外にJALパックツアー商品が7%割引で利用できるツアー割引券も発行される。
発行タイミングは、100株以上の保有で5月に国内用・海外用が各2枚発行(有効期限は6月1日~翌5月31日)。200株以上の保有で5月と11月のそれぞれに、国内用・海外用が各2枚発行される(11月発行分の有効期限は12月1日~翌5月31日) 。
このツアー割引券を使うと、有効期間内に新規で予約したツアー(JALパック・ふらり・JALマイステイ:一部ツアーを除く)について、株主とその同行者も含めて参加者全員の旅行代金が割引となる。ただし、海外ツアーの現地支払いのオプショナルツアー・空港施設利用料・現地空港諸税は割引対象外だ。
ツアー割引券を使うには、JALグループの総合旅行サイト「JAL eトラベルプラザ」からの予約・購入が必要で、割引券は予約成立後、出発21日前までに郵送しなければならない(出発21日前以降の予約の場合、予約成立後3日以内に郵送)。
郵送が少々手間となるが、ツアー参加者全員が7%オフということであれば、人数が多いほど得られるメリットは大きいので、そうなるとたいした手間とはいえなくなってくる。
航空機が好きならこんなうれしい株主特典も
そのほか、株主ならでは特典として「伊丹空港 客室訓練施設・工場見学」「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」などの企画催事も紹介しておこう。
募集人数は各回100名で、前者は大阪伊丹空港にて、後者は日本航空・羽田整備工場にて開催。株主1人につき3名まで同伴できるが、応募は郵便はがきとなり、抽選による当選者だけが実際に参加できることになる。
文・ZUU online編集部/ZUU online
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