ウィーンが9年連続首位 トップ30の18都市は欧州

上位は顔ぶれ、順位ともに変わらず、ウィーンが9年連続で1位を維持。チューリッヒ、ミュンヘン、フランクフルト、ジュネーブ、コペンハーゲンなど欧州勢がトップ10のうち8都市、トップ30のうち18都市を占めている。そのうち8都市がドイツだ。

政治の不安定さが目立つ欧州だが、西欧州の生活水準は依然として高いものと思われる。しかし欧州を代表するロンドン(41位)やパリ(39位)、マドリード(49位)といった大都市は、順位が若干落ちる。

欧州勢に交じって健闘したのは北米のカナダだ。バンクーバー、トロント、オタワ、モントリオールの4都市がトップ30入り。雄大なロッキー山脈の風景を楽しめるカルガリー(33位)なども、来年あたり順位を上げるのではないだろうか。

米国からはサンフランシスコ(30位)、ボストン(35位)やホノルル(36位)、シアトル(44位)、シカゴ(45位)、フィラデルフィア(50位)が選ばれた。

「日本一衛生的な都市」は神戸

快適な生活を送る上で欠かせない要素のひとつとして、各都市の衛生レベル も評価されている。1位を獲得したのはホノルルで、2位は同率でオタワと、ヘルシンキ、4位にミネアポリス、5位にオークランド、6位にウェリントン、7位にアデレードが続く。ヘルシンキ、オスロ、コペンハーゲン、チューリッヒと並び、日本からは神戸が同率8位となった。

「生活の質が低い10都市」にはバグダード(イラク)、バンギ(中央アフリカ)、サナア(イエメン)、ポルトープランス(ハイチ)、ハルツーム(スーダン)、ンジャメナ(チャド)、ダマスカス(シリア)、ブラザヴィル(コンゴ)、キンシャサ(コンゴ)、コナクリ(ギニア)が選ばれた。

過去20年で最も生活水準が上がったのはアジアの都市は上海

過去20年間で最も生活水準に向上が見られた都市はボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォ(159位)で、評価は21.5%もアップした。

アジア圏では上海(103位)で15.3%増、ニューデリー(162位)13.8%増、広州市(133位)11.4%増、ハノイ(155位)10.3%増、南京市(140位)8.3%増、北京(119位)8%増、ムンバイ(154位)7.3%増、ソウル(79位)6.8%増、シンガポール(25位)4.7%増、香港(71位)4.4%。この比較から特にシンガポールの著しい成長ぶりが分かる。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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