ドイツが誇る兄弟ブランド アディダスとプーマ

2018年現在、サッカー日本代表のユニフォームも手掛けているアディダス(adidas)と、近年ではハイブランドとのコラボが目立つプーマ(Puma SE)の両社は、ともにはドイツのバイエルン州に本社を置く世界的ブランド。実はルーツは同じで、靴職人の子どもだった兄ルドルフと弟アドルフのダスラー兄弟がつくった靴製造の「ダスラー兄弟製靴工場」(Gebruder Dassler Schuhfabrik)がその起源だ。

1920年に設立されたダスラー兄弟商会では、主に弟のアドルフが生産を、兄のルドルフが販売を担当していた。ところが第2次世界大戦時の思想上の相違もあって、兄弟間には亀裂が生じ、それはやがて埋めきれないほどに広がってしまう。

兄弟はダスラー兄弟商会を1948年に解消した後、弟のアドルフは自分の愛称の「アディ」にダスラーの最初の3文字を付け加えた社名のアディダス社を設立。一方兄のルドルフは、自分の名前からルドルフの Ru とダスラーの Da を合わせたルーダ (Ruda) という会社を作った。その後、より軽快なイメージのプーマに社名を変更している。

アディダスは2代目のホルスト・ダスラーが51歳の若さで逝去して以降に生じた相続争いから迷走を始め、結果的にはフランス人実業家のもとで復活を果たし、1995年にはフランクフルト証券取引所に上場している。近年はストリートブランドなどともコラボすることで、スポーツに限らずデイリーユースで着用するファンも多い。特にアスリート用のモデルを復刻するだけでなく、トレンドを取り入れた新作を次々と発表している「アディダス オリジナルス」は高い人気を誇っている。

またプーマも様々な変遷の後に、2007年にはグッチやイヴ・サンローランなどのブランドを擁するフランスの流通持株会社ケリングの傘下に入っている。このこともハイブランドとの積極的なコラボにつながっている要因だろう。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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