節約ダイエットといっても、極端に食事を減らすと栄養が偏ったり、十分なエネルギーが補えないことで逆に太りやすい体質になったりします。高額なサプリメントやエステに頼らず、お金をかけずにきれいに痩せている人が、日頃から無理なく実践している食習慣をご紹介します。
1. 極端に食費を削るよりも栄養バランスや糖質OFFを意識
節約とダイエットを同時進行するとき、まずは食費を削ろうとする人が多いでしょう。しかし、女性らしくきれいにダイエットするには、無理やり食費やカロリーを減らしても意味がありません。
ダイエットは健康的に無理なく継続することが大前提であり、そのためには、できるだけ栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。
糖質依存から脱する
例えば、昼食の和定食を菓子パンに置き換えると、一時的な金額の節約にはなるものの満腹度が低く、カロリーも糖質も取りすぎてしまいがち。特に市販の菓子パンには、依存性の高い人工甘味料などの化学添加物や、糖質・脂質が多く含まれます。加えて、ある程度の量を食べないと満足できないために太りやすく、無駄遣いしやすいという悪循環に陥ります。
ダイエットには、甘味や糖質依存を脱する努力をすることが重要です。同じ金額・同じカロリーなら、栄養バランスの良い方を選びましょう。
炭水化物ゼロは逆効果?
よくやりがちな「炭水化物をゼロにする方法」もおすすめしません。食事にエネルギー量が足りていないと、糖質や甘味のある食品を欲するようになり、リバウンドや無駄遣いの原因となるからです。
炭水化物を食べ過ぎないためには、食べる順番に気を付けること。まずは水分を取り、ビタミンや葉酸を多く含むキャベツ、鉄分豊富な小松菜などから食べましょう。そうすると満腹感が出るので、食べ過ぎを防止できます。食事の量を調整することで、適正なカロリーに抑えながら、無理なく節約とダイエットを継続できます。
2. 朝の水分補給で痩せやすい体質づくり
痩せやすい体質になるためにサプリメントを飲用する人がいますが、サプリメントは継続しなければ効果が出にくいため、節約の敵です。高価なサプリメントを買わなくても、痩せやすい体質は生活習慣でつくることができます。その基本が「水分補給」です。
朝~正午までの時間は、体内の老廃物をデトックスするのに適した時間です。起床後、水分を取り込むことで腸を刺激し、老廃物の排出を促す役割があります。朝の水分補給は、ダイエットにも効果的といわれますので、積極的に取り入れましょう。
できれば、常温~白湯(さゆ)が理想です。冷水を飲みたい場合は、胃の負担が大きいため、少量ずつ飲むようにしましょう。ダイエットを意識するのであれば、代謝を上げてくれる白湯がおすすめです。
3. 食事の時間帯に気をつける
昼は活動量が多いので、しっかりとエネルギーを補給する必要があります。一方、1日のなかで一番エネルギーを必要としないのが夜。夕食の量を調整することは、ダイエットの効果をより大きくしてくれるでしょう。
とはいっても、夜はお付き合いで外食になりがちな人や、残業でおなかがすいて、ついつい甘いものを食べてしまう人もいるかと思います。食べることがストレス発散にもなっている場合、一切禁止にすると余計にストレスがたまり、途中で挫折することも……。
そんなときは、毎月の外食や間食の予算を決めることも、ひとつの方法です。無駄遣いを減らし、痩せやすい体質づくりを目指しましょう。
4. 自炊する
節約のためには自炊が基本です。お財布に優しい食材としては、もやしやささみ、豆腐、キャベツなどがおすすめ。ダイエット中の人をはじめ、女性にうれしい栄養素がたくさん含まれています。
栄養豊富で比較的安価になる旬の野菜を知り、スーパーの特売なども上手に活用して、自炊を楽しみましょう。
ダイエット中の人にもおすすめの節約料理のポイントは、次の2点です。
電子レンジを活用する
忙しくて時間がない人や、料理があまり得意ではない人にもおすすめしたい「電子レンジ調理」。電子レンジはガスに比べて節約にもなり、手間もなく時短で調理できるのが魅力です。もやしやキャベツ、ささみなどの食材は、電子レンジで簡単に料理できます。
例えば、もやしは600Wで3分チンするだけで食べられます。小松菜やニンジンと一緒にチンして副菜のナムルにしたり、そのままお好みの調味料やドレッシングであえて主菜に添えたり、工夫次第でさまざまな食べ方ができますね。
作り置きを上手に取り入れる
数日分をまとめて調理する作り置きは、水道光熱費の節約にもなり、買い物の頻度が減るため、食費の予算も立てやすくなります。
作り置きのメニューを決めて必要なものだけを買い、それらをすぐに調理すれば、冷蔵庫の在庫管理もしっかりできますね。さらに、日頃からおかずを常備しておくことで、スーパーで割高なお総菜を買うことも減るでしょう。
休日にまとめて作り置きしておけば、仕事から疲れて帰ってきても、すぐに夕食を取ることができるので、忙しい女性にもおすすめです。
食費の内容を変えればお財布も体も潤う
1日3回、食事の機会があるとすれば、1週間で21回、1ヵ月で約90回、1年でなんと1,095回もの食事をしています。例えば、1日当たり30円食費を削っただけでも、年間で10,950円の節約になります。
食費の節約だけでなく、内容も見直して、必要な栄養素と水分を取るように心がけてみましょう。そうすれば、肌や髪にも潤いが生まれ、心身ともにきれいにダイエットすることができるでしょう。
節約もダイエットも成功する食習慣、ぜひ取り入れてみてください。
文・木村茉衣(ファイナンシャル・プランナー)
【こちらの記事もおすすめ】
>苦しくない、続く「節約術」まとめ
>40代シングル女性のリアル貯蓄と節約
>目指せ食費1万円!「ゆる節約術」5選
>デパコスのオトクな買い方
>免税店で得する3つの裏ワザ
>欧州旅行でデタックスを活用しよう