ヨーロッパは物価が高いというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そんなヨーロッパでのお買い物をオトクにする方法が「デタックス」です。手続きが面倒と思わずに、免税の基本をおさらいして、ヨーロッパ旅行をさらに賢くお得に楽しみましょう。

デタックスの元はヨーロッパの「付加価値税」

ヨーロッパで買い物をすると付加価値税(VAT)が課されてしまいます。財務省のホームページによると、各国の標準税率はスウェーデンでは25%、フランスとイギリスでは20%、ドイツでは19%となっており、日本の消費税の2倍以上です(2016年1月現在)。

ところが、VATの一部は旅行客は支払う必要がないもの!所定の手続きを行うことで、そのVATの還付(デタックス)を受けることができます。

デタックスを受けるには?

手続きは、購入時と帰国時の2回必要です。

まず購入時に、非居住者である証明となるパスポートを提示すると、書類をもらうことができます。

そして帰国時、ヨーロッパの最終出国空港で、購入時にもらった書類に税関スタンプをもらいます。スタンプをもらったら、その書類を専用封筒に入れてポストに投かんすれば、手続きは終了!あとは、お金が戻ってくるのを待ちましょう。筆者の経験上、お金が戻ってくるのは旅行が終わってから2~3カ月後になることが多いです。

還付の方法は、現金、クレジットカード、小切手の郵送から選べますが、オススメは両替の手間が省けるクレジットカードです。

デタックスを受ける時の注意点

空港での手続きでの基本は、未使用の購入品を見せられるようにしておくことです。税関スタッフによっては購入品を見せるように言われることもあり、購入品が手元にないとデタックスを受けることができない可能性があります。

また、デタックスの対象にならないお店があったり、1店舗あたりの1日の購入金額に制限があるケースも。免税対象額も国ごとに違うのであらかじめ調べておくと良いですね。

ぜひ、賢くヨーロッパ旅行を楽しんでください。

文・堀希和子(CA Media ライター)

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