外貨預金以外に為替を使った運用方法ってあるの?
ここまで外貨預金について説明してきました。では為替を使った運用方法には他にどんなものがあるのでしょうか?
FXも為替取引!でも外貨預金より高リスク
FX取引の最大の特徴は「レバレッジ効果」です。レバレッジ効果とは、担保となる資金(証拠金)を預けることにより、元手が少額でも大きい金額で取引ができることをいいます。日本国内の場合レバレッジは最大25倍のため、例えば10万円の資金が手元にあれば1米ドル100円の場合で最大250万円(25,000米ドル)まで資金を投下することが可能です。
値動きが1円円安に動いただけでも2万5千円の利益が出ますが、逆に円高なら2万5千円の損失となります。仮に4円円高に動けば、証拠金の10万円を損失してしまうため、4円以上円高になった場合は一般的には預けている証拠金以外に追加で証拠金が必要になります。
このように、為替取引という点では外貨預金と似ていますが、レバレッジ効果がある分ハイリスク・ハイリターンの取引となります。
投資信託にも外貨資産が組み込まれている!
投資信託の中でも「海外債券型ファンド」や「海外株式型ファンド」といった外貨資産が組み込まれているファンドは、為替の影響を受けます。
このように外貨資産は外貨預金だけではなく、さまざま運用商品に含まれているので、資産運用を考えている人は、為替の仕組みを学べる外貨預金から始めてみることをおすすめします。
運用は余裕資金で
仕組みは理解したものの実際やってみるのは怖いと思う人も多いかもしれません。しかし、外貨預金は少額(1通貨単価)から始めることができます。つまり、1米ドル100円であれば、100円から始めることができます。少額でも始めてみることで、外貨預金の仕組みや為替相場について身をもって学ぶことができます。
また、初心者におすすめな運用手法の一つとして、ドルコスト平均法があります。ドルコスト平均法とは、定期的に円貨単位で一定金額ずつ外貨を購入する手法をいいます。円高の時には多く購入でき、逆に円安の時には少なく購入することになるので、購入単価を平準化させる効果が期待できます。
また運用は元本割れのリスクがあるため余裕資金でやることが重要です。まずは、手元の金融資産をつぎの3つに分けてみましょう。
- 生活で必要なお金(光熱費や食費、学費、医療費など)
- 目的に向けて確保しておくお金(結婚式や住宅購入など)
- 当面使う予定のない将来にそなえるお金(老後の生活費など)
この3つ中の「当面使う予定のない将来にそなえるお金」の範囲で運用をするようにしましょう。すでにある程度の貯蓄のある人は外貨預金や投資信託といった複数の運用商品を購入し、値動きのリスク分散をしてもいいですし、今はそんなに貯蓄のない人でも先ほど紹介した「ドルコスト平均法」を使って、毎月一定額をつみたてることで、将来にそなえるお金の準備ができますね。
外貨預金をはじめてみよう!
このように外貨預金の仕組みはそこまで難しくありません。
今後、物価があがったり、大きく円安になったりすることがあるかもしれません。そんなとき円しか持っていなければ、資産が目減りしてしまいますよね。そういった将来への対策としても資産運用は大切です。
外貨預金を始めるには外貨預金専用の口座が必要ですが、スマホやパソコンで口座開設から取引までできる金融機関がほとんどです。まずは、何かあったときでも相談しやすい普段使っている銀行に口座を作ってみてはいかがでしょうか?
提供・UpU
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