ちょっと小腹が空いた時に、手軽に食べられるお菓子と言えば、「グミ」ですよね!

グミは、ドイツ発祥のお菓子で、1920年代のドイツでは、
強く噛む必要のない食べ物が増えていて、歯の病院になる子供が多かったそうです。

そのような背景から、
かの有名なHARIBO社が「グミ」を世界で初めて作ったと言われています!

そんな「グミ」の中でも、
今回は「ぶどうグミ」について、食べ比べ(味覚評価)を実施しました!

今回は、以下3つの「ぶどうグミ」で、食べ比べ(味覚評価)を実施しました。

「果汁グミ」【明治】

「ピュレグミ」【カンロ】

「フェットチーネグミ」【ブルボン】

(日本味覚協会の評価者4名にて官能評価を実施)

 

写真は左が果汁グミ、真ん中がピュレグミ、右がフェットチーネグミです。

「ピュレグミ」と「フェットチーネグミ」は、
色が似ていて、両者とも、酸味のあるパウダーがついています。

「果汁グミ」は、色が他2つに比べると色がとても濃くて、パウダーはついていません。

 

栄養成分表示

 

まず、それぞれの栄養成分表示を見ていきます。

内容量は、
「果汁グミ」が51g、「ピュレグミ」は、56g、「フェットチーネグミ」は、50gです。

それぞれを50gあたりで計算したところ、
全体的にあまり差がないように見えます。

しかし、炭水化物(糖質)が40gくらいなので、グミはやや糖質が高いお菓子です。

意外かもしれませんが、グミの糖質はチョコレートよりも高いんです。

 

※チョコレートの食べ比べ(味覚評価)も過去に実施していますので、是非見てください!

【ミルクチョコ】「明治」「ガーナ」「ダース」の味の違いは?一番おいしいのは?~味覚評価(食べ比べ)~

【ビターチョコ】「明治」「ガーナ」「ダース」の味の違いは?一番おいしいのは?~味覚評価(食べ比べ)~

【ホワイトチョコ】「明治」「ガーナ」「ダース」の味の違いは?一番おいしいのは?~味覚評価(食べ比べ)~

レーダーチャート

今回は、ぶどうグミの味の要素として、

1.甘味
2.酸味
3.ぶどう感
4.固さ
5.噛みちぎりやすさ
6.味の持続性
7.香り

の7項目を設定し、
各項目について5点満点で味覚評価(採点法)を行いました。

結果は、以下の通りです。

原材料表示と味覚の関係

 

次に、原材料表示を見比べてみます。

【果汁グミ】

 

【ピュレグミ】

【フェットチーネグミ】

まとめると、以下のようになります。

 

【果汁グミ】

水あめ、砂糖、濃縮ぶどう果汁、ゼラチン、植物油脂、でん粉/酸味料、ゲル化剤(ペクチン)、香料、光沢財

【ピュレグミ】

砂糖、水あめ、ゼラチン、濃縮ぶどう果汁、コラーゲンペプチド/酸味料、増粘剤(ペクチン)、炭酸カルシウム、香料、ビタミンC、ブドウ色素

【フェットチーネグミ】

砂糖、水あめ、濃縮ぶどう果汁、ゼラチン、難消化性デキストリン/酸味料、ソルビトール、炭酸カルシウム、香料、着色料(アントシアニン)、ゲル化剤(ペクチン)、ビタミンC、乳化剤、マンニトール

 

「フェットチーネグミ」に、見慣れない原材料名がいくつか入っているように見えます。

まず、「難消化性デキストリン」とは、以下の記事で詳しく説明させて頂いているので、
是非ご覧ください。

トクホの難消化性デキストリンとは?~なぜブドウ糖で出来ているのに消化しにくいのか?~

 

次に、「ソルビトール」は、甘みをつける甘味料、細菌を抑える保存料
として使用されている食品添加物です。

 

※食品添加物=危険!というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、、
ソルビトールの原材料は、トウモロコシやじゃがいもなどのでんぷんで、
元々りんごの蜜など、自然界の食べ物にも含まれていますし、
とっても危険!というものではないのではないかと考えられます。

 

食品添加物に関する記事は以下をご参照ください。

なぜ市販のお茶にビタミンCが入ってるのか?~食品添加物と原材料表示の豆知識~

食品添加物の基礎知識~「食品」と「食品添加物」の違いが分かるクイズ!~

食品添加物の危険性とは?~作り方や使用基準は大丈夫?~

続いて、「マンニトール」とは、
「ソルビトール」の異性体で、粘着防止剤の用途があるようです。

ちなみに、異性体とは、異性体とは同じ数、同じ種類の原子を持っているけど、
違う構造をしている物質のことです。

「マンニトール」も、昆布やわかめなど海藻類に含まれる天然の糖質で、
食品添加物としてではなく、医薬品として使用されることが多いようです。

 

次に、原材料を踏まえ、それぞれのぶどうグミの特徴をみていきたいと思います。