ペプシコはその「ポッピ」を買収することで「プレバイオティック・ソーダ」分野を一気に牛耳る狙いだ。
コーラで2位の座奪われたペプシ 買収で新分野制覇狙う
ペプシコの大胆な戦略の裏には、「本業中の本業」であるコーラ部門の衰退がある。
1世紀以上にわたり、巨艦コカ・コーラとライバル関係にあったペプシ・コーラが、2位の地位をドクター・ペッパーに奪われてしまった。飲食業界で権威のある業界誌「ビバレッジ・ダイジェスト」が2024年に伝えると、「コーラ戦争が終結した」と米国の多くのメディアが伝えた。1995年の絶頂期には15%のシェアを誇っていたが、8.3%ほどまでにシェアを落とし、ドクター・ペッパーに抜かれてしまった。
「Gen Z」世代は健康志向だけでなく、より変化のある味を好む傾向があり、ドクター・ペッパーの独特の風味が若い世代の人気となり販売量を伸ばした。ペプシコは若者向け商品での遅れを取り戻すため、今回の買収に踏み切った。
ただ、「プレバイオティック・ソーダ」の健康面への効果については専門家の間で疑問を呈す意見もある。消費者を惑わせていると主張する消費者団体などの声は少なくなく、常に訴訟リスクを抱えている。
不確実性の中で、炭酸飲料は大きく変わろうとしている。
(文=言問通)
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