マイホームを売る場合、「手数料」はかかるのでしょうか? かかるとしたら「いくら」になりますか?
マイホームの売却金額は、そのまま手元に残るわけではありません。不動産会社に支払う仲介手数料をはじめとした費用などが発生します。しかし、実際にかかる費用がどの程度か正確に把握している人は少ないのではないでしょうか。特に、不動産売却にかかる手数料は費用のなかで大きな割合を占めるため、予想外の出費になることもあります。   本記事では、マイホーム売却時にかかる手数料の計算方法を解説するとともに、費用を抑えるコツについても紹介します。

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マイホーム売却時にかかる手数料とは?

マイホームを売却する際には、さまざまな手数料や税金が発生します。主にかかる費用を、表1にまとめました。
 
表1

費用の種類 支払いのタイミング 金額の目安
仲介手数料 売買契約時・引き渡し時 売却価格により異なる
印紙税 売買契約時 1000円〜6万円0.550%
所得税・住民税 売却翌年の確定申告時 0〜数百万円
抵当権抹消登記費用 住宅ローン完済時 約1万6000円
住宅ローンの返済手数料 一括返済時 金融機関により異なる
引越し・解体・ハウスクリーニングなど 随時 数十万〜数百万円

出典:国税庁「譲渡所得(土地や建物を譲渡したとき)」などを基に筆者作成
 
上記の費用のなかでも特に大きな割合を占めるのが、不動産会社へ支払う仲介手数料です。
 

仲介手数料の仕組みと計算方法

不動産会社に売却を依頼する場合、売買契約の成立時には成功報酬として仲介手数料の支払いが必要です。仲介手数料の上限は、売却価格ごとに以下の計算式で求められます。

200万円以下:売却価格×5%
200万円超〜400万円以下:売却価格×4%+2万円
400万円超:売却価格×3%+6万円