女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「結婚」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2023年3月9日 記事は取材時の状況)

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「産後クライシス」という言葉を知っていますか? 産後クライシスとは、出産後に夫婦仲が悪化する現象のことを指します。原因はホルモンバランスの急激な変化、非協力的な夫の言動や漠然とした未来への不安などさまざまです。

赤ちゃん
※イメージです(以下同じ)
 石野由香(仮名・33歳)さんは、第二子を出産してからわずか1ヶ月で仕事に復帰しました。その背景には、夫の心ない言動にあったといいます。今もなお夫への恨みが消えない石野さんは、産後のつらい出来事を振り返ります。

◆産後のストレスで夫婦間に溝が

 石野さんには、夫と娘と過ごす3人の家族がいます。

「2年前に1人目の子どもが生まれました。子育てにも慣れ、仕事も落ち着いてきたところで、マイホームを購入しました。新しい結婚生活を夫と娘と送ることができ、幸せに感じていました」

 新しい生活に慣れてきたタイミングで、次は第二子についての会話が増えてきたといいます。

「2人目の子どもがほしいと夫と話していました。夫はIT企業の営業、私はフリーランスデザイナーとして働き、子どもが生まれてからも共働きを希望していたため、金銭面を考慮したうえでも家庭は築けると2人の考えは合致しました」

 希望通り2人目を無事出産し、新しい家族にワクワクしていたそう。しかし、出産後の生活は幸せなことだけではありません。

「2回目の出産とはいえ、やはり出産後の疲れは大きく、退院後は自分のペースを取り戻すのに精一杯でした。産後うつのような症状もひどく、何もないのに涙が出たりイライラしたりなど、とにかく精神を保てないことが毎日のようにありました。

 とはいえ、夫も仕事をしながら自炊や洗濯、子育てなどをしてくれていたため、疲れていたんでしょうね。夫婦間での会話が次第に減り、空気が悪くなっていくのを感じました」