例えば、外部スタッフの人件費などに関しては拘束時間ではなく番組の本数や放送回数が報酬のベースになっているケースが多く、そうした観点からも新番組を立ち上げるよりも既存の番組の放送時間を延長する方が出費を減らせますし、新番組をスタートするとなれば人件費以外にも諸々お金がかかりますからね。そもそも、騒動が沈静化するまではフジの番組への所属タレントの出演を控えたいと思っている芸能事務所もあるようですからキャスティングの面でも苦労しそうですよね」
たとえ視聴率が良くなくても『ぽかぽか』は続けざるを得ないというのが実状のようだ。
そうした中、番組開始当初から放送され続けているあるコーナーの存在が、インターネットやSNS上でクローズアップされているという。
「番組MCのお笑いコンビ・ハライチの岩井勇気と澤部佑、元NHKでフリーの神田愛花アナウンサーが、日替わりでひとりもしくは複数のゲストとトークを繰り広げる『ぽいぽいトーク』のコーナーです。生放送で長尺のトークが繰り広げられるということで、興味深い発言や時には不適切なコメントが発せられることもあってweb媒体のニュース記事などで取り上げられたり、曜日担当アナが謝罪したりもしています。番組放送開始時からずっと、よくゲストをブッキングできるものだと感心していたのですが、ここに来てゲストの顔ぶれが明らかに以前よりも弱くなっており、フジを取り巻く一連の騒動の影響が懸念されています」(スポーツ紙の放送担当記者)
元々、同番組に関しては自身の出演するドラマや映画、舞台などの宣伝も兼ねてゲスト出演する芸能人が多かったのだが……。
「2月5日放送回は花粉症治療などの特集でその分野の専門医2人、同月10日の放送回はたまご会社の社長とたまご研究の専門家、同月20日の放送回は防災・防犯の専門家2人がゲストでした。過去にも何度か専門家がゲストの放送回もありましたが、あからさまにその頻度が増えており、芸能人のゲストのブッキングに苦労している気配が顕著です。3月14日の放送回に至ってはなぜかゲストの1人が同局の西山喜久恵アナでした。騒動以降、フジと距離を置く大手芸能事務所もあるでしょうし、番組サイドもゲスト出演の交渉にかなり苦労しているのでしょう(同スポーツ紙の放送担当記者)